DAY22 2017.12.5 リバプール

世界遺産「海商都市リヴァプール」を構成しているアルバート・ドックは見どころが集中しています。まずはここに向かいます。

アルバート・ドックへ

再開発されたウォーター・フロントのアルバート・ドックは港町・リバプールを象徴するような場所で、商業施設やミュージアムなど観光スポットが集中しています。おしゃれな場所なのでデートスポットにもなっているようです。また、このアルバート・ドックを含むウォーター・フロントは世界遺産にも登録されています。今日は、見たいミュージアムが集まっているここからスタートです。(参考URL: http://www.albertdock.com/

ビートルズの資料館「ビートルズ・ストーリー」が9時からと書いてあったサイトをみたので、これを目指していったのですがそうではありませんでした。季節によるのかもしれません。アルバート・ドックを少し歩いてみました。暖かい季節は気持ちが良さそうです。

 

リバプール博物館(Museum ofLiverpool)

リバプールのことならおまかせの歴史系総合博物館

URL: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/mol/index.aspx

外観がとてもユニークなこの博物館は、2011年7月にオープンしたそうです。歴史系の総合博物館でリバプールの歴史・文化にいろいろな角度からスポットをあてています。市立博物館かと思っていたのですが後から調べたら国立でした(けっこうな驚きです)。

そのスポットの当て方はとてもユニークで、リバプールの特徴が際立つように構成されています。例えば、サッカー、LGBTをはじめとする市民運動、ビートルズをはじめとするゆかりの人物(偉人というよりも芸能ふくめ大衆文化寄り)など。もちろん歴史博物館として港町・リバプールの繁栄史も展開されています。負の歴史といわれるようなことも取り上げているのはさすがです。チルドレンズ・ミュージアムのような展示もあり、家族で楽しむことができるようにしていました。展示デザインもとてもよかったです。

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ここはまさにリバプールがぎゅっと凝縮されて展示されている博物館。リバプールに来たらぜひ立ち寄ってみるべき博物館だと思います。

 

国際奴隷博物館(International Slavery Museum)

奴隷貿易にもきちんと向かい合う

URL: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/ism/

2007年にオープンしたこの博物館は、古い倉庫を改築した建物の1フロアにあります。実質的にマージーサイド海洋博物館と一体となっています。

リバプールは奴隷貿易で栄えた側面があるそうです。こうした負の部分にきちんと正面から向き合うのはとてもすごいことだと思います。

ただ誤解を恐れずあえていうと、少し物足りませんでした。この地の奴隷に関する博物館として西アフリカの奴隷に関することが主となるのは理解できますし、そうであるべきだと思います。しかし、「国際」と名をつけたからには、この地に関する奴隷史だけではなく古代から現代にわたる奴隷史などもっと幅広くスポットをあてるべきではと感じました。特に今現在の奴隷について考える場になることはとても大切なことでしょう。もしかしたらそうしたところを見落としてしまったので誤解しているのかもしれません。また、主に企画展で扱うという考え方なのかもしれません。単純にスペースの制約からウエイトを大きくしたくてもできないのかもしれません。そうなんです、ここはマージーサイド海事博物館の一つのコーナーのように思えてしまうのです。実際、海事博物館の1コーナーであるかのような表現をしているサイトも見かけます。物理的な狭さと海事博物館との強い一体性が少し物足りないことの主因のような気がします。とても難しいテーマであるだけに関係者の皆様はほんとにご苦労なさっていると思うので、よりいっそうもったいないと思ってしまいます。

 

マージーサイド海事博物館(Merseyside Maritime Museum)

港町・リバプールならではの海事博物館

URL: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/maritime/

やはり港町・リバプールにはなくてはならないミュージアムです。日本でいえば横浜と「横浜みなと博物館」の関係でしょうか。規模は大きくはないのでざっとなら短時間で見て回ることができます。

リバプールがイギリスの重要な港であったことが良くわかる展示が数多くあります。リバプールが母港だったことからタイタニックに関する展示があり、この博物館の人気コーナーになっているようです。リバプールとタイタニックの関係を知らなかったので勉強になりました。また、興味深かったのは、第一次大戦の時にUボートに撃沈されたルシタニア号に関する展示です。税関で押収されたものを紹介する展示もありました。

 

テート・リバプール(Tate Liverpool)

テート(美術館)グループの一員

URL: http://www.tate.org.uk/visit/tate-liverpool

かつては、「テート・ギャラリー」といわれ、現在は「テート」といわれる美術館群があります。ロンドンにある「テート・モダン」が本館で他館は分館だと思っていたのですが、そうではないようです(かつては分館扱いだったようです)。

このテートという名前は、コレクションの元になった数多くの作品を寄贈したヘンリー・テート氏にちなむもの。氏は砂糖精製で財をなした実業家で、リバプールは砂糖貿易の中心地でもあったようなのでゆかりの地といえるでしょう。

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訪問した時には、リキテンシュタインの企画展(?)をやっていました。そのほかにはイギリスの作家の作品などが展示されていました。率直に言わせていただくと現代美術は、やはりアメリカの方が充実しているような印象を持ちました。

 

ビートルズ・ストーリー(The Beatles Story)

リバプールといえば港、サッカー、ビートルズ!

URL: http://www.beatlesstory.com/

ビートルズの出世物語というかリバプール時代から解散後までの歩み・軌跡がわかる記念館です。

オーディオ・ガイドを聞きながら展示を見ていくのですが、有料かと思って借りませんでした。実際は入場料に含まれていたようです。聞きながら展示をみた方が音楽も聴けるので良かったと思います。

キャバーン・クラブの再現があったり、映画「イエロー・サブマリン」の潜水艦があったり、インドでのビートルズの紹介があったり、ファンにはたまらないところでしょう。もちろんファンでなくても楽しめると思います。誤解を恐れずいうなら、ファンは別として、こういう施設は蝋人形館もそうですが、過剰な期待は抱かず軽いノリで気楽に気軽に楽しむぐらいがよいと思います。

近くに分館があったので、そちらも行ってみました。イギリス音楽のアメリカ進出に関する企画展的な展示が行われていました。これは「Curated by the Grammy Museum」となっていました。グラミー・ミュージアムはロサンゼルスにあって行ってみたいと思っていたのですが、残念ながらいけませんでした。こうした形で展示(コレクション)を拝見することができました。

 

ワールド・ミュージアム(World Museum)

アメリカ自然史博物館のリバプール版!?

URL: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/wml/

アルバート・ドックを離れて、ワールド・ミュージアムに行きました。

ここは、あえて例えるならニューヨークにあるアメリカ自然史博物館のような総合博物館です。なんでもありというと失礼な言い方かもしれませんが、まさに太古から今日まで、地球・世界、宇宙がぎゅっと詰まっています。水族館もあればプラネタリウムもあります。恐竜の化石もあれば世界のいろいろな民族・文化の紹介もあります。もちろんミイラも展示されています。昆虫だっていますし鉱物に関する展示もあります。外観は重厚ですが、中の展示は良く言えば“知のテーマパーク”です。子どもを連れたファミリーが半日を過ごすのにちょうどよいかもしれません。念のため申し上げると、展示は学術的に裏付けられたもので、決して見世物小屋的なものではありません。

となりの中央図書館も一瞬のぞいてみたのですが、外観と内観のギャップはものすごいです。

 

ウォーカー美術館(Walker Art Galley)

中世以降の西洋美術史を知ることができる

URL: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/walker/index.aspx

ウォーカー美術館はワールド・ミュージアムの並びにあります。ここは中世以降の西洋美術史を知ることができる美術の教科書のような美術館です。近代のイギリス絵画や工芸とデザインに関する展示に特徴があるように思いました。

白壁への展示ではなく色のついた壁に所せましと作品が並んでいるところは圧巻でした。作品保護のためにカーテンを観覧者が操作するようになっていたのも興味深かったです。また、見ることができなかったのですが、小さな子どもためのギャラリー(ワークショップスペース?)もあるようです。

 

リバプールの国立博物館

今日行ったリバプール博物館、国際奴隷博物館、マージーサイド海事博物館、ワールド・ミュージアム、ウォーカー美術館の5つのミュージアムは国立で、National Museums Liverpoolという一つの組織が運営しています。このことが明確にわかるのはウェブ・サイトです。同じサイトの中で別れて各館の紹介があります。この組織は他にもレディ・リーバー美術館とサドリー・ハウス美術館の2つも運営しているので、リバプールにある合計7か所のミュージアムを運営していることになります。国立ですのでどの館も入館無料です。面白いなと思ったのは、チラシ(リーフレット)のデザインを統一させていることです。なんでリーフレットのデザインが同じなんだろうと思って調べてみたら運営母体が同じだったことがわかりました。国立っぽくないところも含まれていたので、そこも驚きました。同じ国立といってもテートは別組織。今日はビートルズ・ストーリーをのぞき全部国立のミュージアムでした。

欲張っていっぱい回ってしまいました。

 

今日の歩数:19,224歩  世界一周はあと58日

【世界遺産「海商都市リヴァプール」に関する姉妹サイトの投稿記事】