旅の季節

行きたい時、行ける時が旅のベスト・シーズン

旅をするのに良い季節はいつでしょう?

結論的には、ご想像のとおり、旅のテーマ、目的、行く場所、見たいものなどによって違うので一概にはいえません。

また、特に世界一周など複数の国を旅する時には、個人個人の旅の予定日数や見たいところなど色々と関係してくるので、人それぞれとしかいいようがない側面もあります。

何かどうしても見たいものや目的があるならその時期がベストですが、「行きたい時、行ける時がベスト・シーズン」ぐらいに考えて、その時にできること、見られるもので旅を楽しむぐらいの気楽・気軽な気持ちでいようというのが私のスタイルです。

ただ、一般的にいえば、四季があるようなところでは春・夏・秋が観光シーズンで、冬はスキー場などを除けばオフ・シーズン、閑散期になります。今回の世界一周は11月半ばから1月末ぐらい(正確には2/1)までと晩秋から冬の時期でしたので、全体的には閑散期にあたります。

訪問した場所ごとの所感・感想

アメリカ

11月半ばから末までの約2週間の滞在でした。

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ロサンゼルスは、夏かと思うぐらい暑かった日もありましたが、シカゴは風も冷たくかなりの寒さ。

観光をするうえで気をつけたいのは、感謝祭とクリスマス。年中無休と言って良いようなミュージアムでもこの感謝祭とクリスマスはお休みです。また、元日も休みのところが少なくありません。

感謝祭は、11月の第4木曜日。アメリカ独自の祝日で、ミュージアムに限らずいろいろなところがお休みになります。私は食事をするのにちょっと困ってしまいました。

一方で、クリスマス・シーズンならではの楽しみもあります。各地で見るクリスマス・ツリーもステキでしたし、いろいろな屋台が立ち並ぶクリスマス・マーケットもとても楽しいものでした。タイムズ・スクエアの新年のカウント・ダウンもとても有名です。

ヨーロッパ

ほぼ12月いっぱい。約1か月の滞在でした。

閑散期ですので、観光シーズンには長蛇の列になるようなところでも、わりとすぐ入れたり、予約がとりにくいところも比較的とりやすかったりなどのメリットがある時期です。美術館などで有名作品を見る時も、他の人の頭しかみえない、なんてことが少ないと思います。また、各地でクリスマス・ツリーやクリスマス・マーケットが見られますし、教会ではこの時期ならではのキリストの誕生シーンの模型・プレゼピオが見られます。

一方で、クリスマス時期は休みになるところも多いので、ミュージアムや史跡などの見学には向きません。クリスマスと元日がローマだったのですが、休館が多くて困りました。交通機関も止まってしまう時間があったのは驚きでした。最近では観光客向きのレストランなどは開いているようですが、地元の人が中心のところはお休み。ホテルはこの時期、高くなるようなところもあるそうです。なお、クリスマスの深夜、街中で教会の鐘が鳴り響いたり、新年とともにあちこちで花火がけたたましくなる様はなかなか体験できない貴重な体験だったと思います。場所によってはクリスマスや新年のカウント・ダウンが楽しめると思います。

当たり前ですが、見たいものによっては時期を選ぶことが大切です。例えば、私はカプリ島の「青の洞窟」もぜひ見たかったのですが、ダメでした。冬季は波が高く洞窟内に入れるチャンスがかなり低くなるそうです。「青の洞窟」がぜひ見たいというなら、洞窟に入れる可能性の高い夏季にするなどが望ましいです。

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「青の洞窟」には波があって入れませんでした

エジプト

1月上旬の滞在でした。

エジプトは、夏季と冬季の2シーズンで、冬季が観光シーズン。11~2月ぐらいが気候的に観光向きのようです。3~5月は砂嵐が発生し、6~8月は灼熱ということです。

訪問した時期は、暑かったですが、外歩きをしても熱中症になるような感じではなかったです。夜も特に冷え込んだりはしませんでした。

エジプトはイスラム教の国ですから、日本人にはあまりなじみのない、ラマダーンほかイスラムならではの暦、お祭りなどに注意したいですね。

1月上旬。私には十分暖かというか暑いぐらいでしたが、地元の方にはちょっと寒いようです

インド

1月中旬の滞在でした。

インドは、暑いところもありましたが、かなり冷え込むようなところもあり、場所によって気温にかなりの差がありました。インドは暑い国と思い込まず、行く場所の気温などをチェックしておいた方が良いでしょう。

また、ヒンズー教の国ですので、ヒンズーならではのお祭りなども要チェックかと思います。

気温以外は、特に困ったことはありませんでしたが、冬場は朝霧が発生しやすく、交通機関が乱れたりすることもあるようです。そういえば、日の出のガンジス川を見に行ったのですが、朝霧で良く見えなかったこともあります。

シンガポール・中国

1月下旬の滞在でした。

私の旅には、特に影響はなかったのですが、中国文化圏だと、旧正月(春節)には注意をした方が良いと思います。里帰りなどで民族大移動ともいえるような状況になり、交通機関の予約などが大変なようです。旧正月(春節)ならではの飾り付けが見られたりなどのメリットはありますが、お休みのところも多そうです。今年は2月の中旬でしたが、年によって違うので要チェックです。

気を付けたい、その国ならではの祝祭日

例えば、アメリカだと11月第4木曜日の感謝祭はほぼどこもお休みになるなど、その国ならではの祝祭日があるので、注意したいです。また、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など宗教ごとのお祭り・行事などもありますので、そちらも気を付けておかないと、思わぬ予定変更を迫られるかもしれません。

日照時間と閉館時間

南半球と北半球では季節が真逆になりますし、日没時間も違います。冬季は日没が早くすぐに暗くなります。一方、ヨーロッパなどで夏はなかなか陽が沈まず夜遅くまで明るいです。一般的に夜、暗い方が犯罪が多くなりますので、観光の時間には注意すべきでしょう。

また、冬季は、30分から1時間程度、閉館時間を早めるようなミュージアムも少なくありません。場所によって冬季は休館・休業というようなところもあるので注意が必要です。私も以前デンマークに行った時、チボリ公園に行きたかったのですが、ちょうど数日前に冬季休業に入ってしまい悔しい思いをしたことがあります。

あれこれ考えながら、時期を選んだりするのも旅の楽しみかもしれません。皆さんの旅がステキなものでありますように!