DAY59 2018.1.11 ムンバイ→ジャイプール

今日は夕方18:50発のジャイプール行き夜行に乗りますが、それまでは観光できます。エレファンタ島に行くことにしました。でもその前に、国際キャッシュカードの使用再開手続きと円の両替をしようと思います。

銀行への連絡が…

国際キャッシュカードが使用できなくなったことを日本にある銀行にメールしたところ、朝、返信が入ってきていました。それによると、復旧させるためには、電話で本人確認、詳細確認が必要とのことです。時差を考えても大丈夫そうな時間でしたので、電話をかけてみました。 “This telephone number doesn’t exist.” かかりません!国番号も正しく入れて市外局番の0も抜きました。なぜ?何回かトライしてみましたが、ダメです。仕方がありません。先方から電話をかけてもらうことにしようと思い、メールに返信します。ところがメールが送れません!!なぜ??ネットにはつながっています。受信はできるのに送信できません。原因不明です。弱り目に祟り目。今晩は夜行で移動ですから、Wi-Fi環境も不明でメールの送受信も期待できません。復旧がさらに遅れてしまいます…。

ジタバタしても仕方ないので、できることをしようと思い、宿を出発し現金の両替に向かいました。でも、いざ探すとなるとなかなか見つからないものです。やっとEXCHANGEの表示がある銀行を発見しました。しかし、日本円は扱っていないと…。まいりました。他の銀行を探すか悩みどころでしたが、日本円は扱っていないとことろ多そうだったので、半ば開き直り、観光することにしました。歩いている途中に銀行とか両替所とか見つかるかもしれませんし。

エレファンタ島(Elephanta Island)

シヴァ神が圧巻のヒンドゥー教の石窟寺院

世界遺産にも登録されているエレファンタ島のヒンドゥー教の石窟群。6~8世紀頃に作られたようです。

エレファンタ島への行き方

インド門の海側にボート乗り場があります。チケットはインド門の下あたりにいる売り子さんから買います。チケット売り場とかブースと言ったものはありませんし、売り子さんは普通の私服です。こんなところでこの人から買っていいのかなと思ってしまいました(笑)。でも大丈夫でした。往復200ルピー。最近、値上げされたのか、チケットの180ルピーと書かれているところに上から200ルピーというスタンプが押されていました。

エレファンタ島と結んでいるボート。インド門の海側でチケットを買いそこから乗ります。この写真は帰りに撮影したもの

すこし待って2階だてのボートがやってきました。わりと頻繁に運航している雰囲気でしたが、正確なことはわかりません。2階デッキにあがるには別料金が必要とのこと。たぶん10ルピーです。見晴らしが良くて気持ちがいいかもしれませんが、案外、暑かったり寒かったりすることもありますので、2階デッキにはあがりませんでした。ほぼ満席状態でしたが、大部分は地元インドの方。欧米系は2,3組で東洋系は私だけでした。

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エレファンタ島までは1時間ちょっと。かなりゆっくりな船足で、歩くよりは速いけど走るよりは遅いぐらいのスピードです。カモメが船についてきます。お客さんが投げ与えるお菓子が目当てのようです。うまくキャッチしてました。軍港の横を通過した時は空母も見えました。湾内クルーズと思えば、のんびりしていてなかなか楽しいです。

長い桟橋・参道を通って石窟へ

エレファンタ島へ着くと、そこはかなり長い桟橋でした。なんでこんなに長い桟橋なんでしょう?ミニSLというかトロッコ列車が走っています。乗ろうかと思ったのですが、チケットの販売ものんびりしていてすぐに出発しなさそうでしたから歩きました。それに手持ちの現金は少しでも節約したいですし。十分に夏のインドでしたが、真夏の炎天下の時はちょっと歩くのは避けた方が良いかもしれません。

終点のあたりで入島料を支払います。そこからさらに歩きます。上り坂・階段がかなり続きますので、意外にきついです。かご屋さんもいましたね。両側には土産物を売る露店が並んでいます。声はかかりますが、そんなにしつこい感じではありません。どことなくのんびりしている感じもします。店を構えている飲食店もありました。

外国人料金あり

入り口近くで入場料500ルピーを支払います。外国人料金です。エジプトでもそうでしたが、インドでも基本的にインド人と外国人では入館料が違います。それに腹を立てる人もいます。わからないではないのですが、その国の住民ではなく、極端な言い方ですが、その国の人々の好意で滞在させてもらっているのですから、多少の違いはあっても、私はいいと思います。先進国であっても、その地域に住む人とそうではない人で料金が違うこともあります。怒る人に限ってそういうところには目が向かないようです。ちなみに、割引と書いてあるか割増しととらえるかの違いで気分が違うのは確かかなと思います。基本的には同じことだと思いますけど。

美しく迫力がある見事な第1石窟のシヴァ神

中に入ります。すると、ガイド攻勢が始まりました。なかなかしつこかったです。「みんなガイドをつけてる。なぜいらないんだ」的な言い方をする売り込みが多数。確かに外国人に限らずガイドの説明を聞きながらの観光客は多そうでした。説明を聞けば、理解が深まることも多いと思いますが、断りました。

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石窟は複数ありますが、その多くがこの地にやってきたポルトガル人によって破壊されてしまったそうです。17世紀のことです。なんでも射撃の練習台にしたとか…。今では信じられないことです。

第1石窟だけは破壊を免れ、シヴァ神もきれいに残っています。列柱が並ぶ空間もかなり広く、重機のない時代に手掘りここまで掘るのはさぞ大変だったのではないかと思います。

第1石窟だけではなく他の石窟にも行ってみました。さらに山の奥の方にあります。正確にいくつの石窟が残っているのかわかりませんが、第1石窟も含めて全部で5か所ぐらいの石窟をみました。中にはそもそも未完成なのかもしれませんが、原形をとどめていないように見えるのもありました。

島内では、重機を使わず土木工事をしている人々の姿も見かけました。とても印象的でした。

ムンバイに戻る

再びボートに乗ります。ボートは予定時間に出発しませんでした。それに食って掛かる欧米系観光客。「なんでインドはいつもこうなんだ」的なことを4文字言葉もたっぷり入れながらののしっています。ムンバイで予定があるのかもしれませんが、郷に入りては郷に従え。何時間も遅れてるでもないですし。その時点では10分ぐらいの遅れ。結局15分か20分ぐらいの遅れでしたが、それぐらいのことはあなたのお国でもあるのではと思いました。

ムンバイへ戻ったのは14時30分過ぎ。歴史系が充実していそうなドクター・バウ・ダージ・ラッド博物館か、ガンジーの記念館のマニ・バワンに行こうかとも考えたのですが、時間が微妙でしたので、昨日は部分オープンだったチャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァツ・サングラハラヤを再訪することにしました。ドービー・ガートにも行ってみたかったのですが、こちらも少し遠かったですので。

チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ヴァツ・サングラハラヤ(Chhatrapati Shivaji Maharaj Vastu Sangrahalaya)

多彩なテーマで資料も充実している総合博物館

URL: http://www.csmvs.in/

ムンバイ随一の総合博物館

再訪して良かったです。今日は全部あいています。考古、自然史、細密画、彫刻、テキスタイル、西洋絵画、中国美術、日本美術、ヒマラヤ美術などなど。豊富な実物資料で見ごたえたっぷり。インドで見た博物館はそんなに多くはないですが、一番か二番の博物館です。ちょっと残念だったのは、保存を考えた展示環境とは必ずしも言えないことです。日光が入るこんでくるようなところもありました。

オーディオ・ガイドも入館料金の中に含まれていました。日本語もあります。

クレジットカードが使える博物館

インドでは珍しいと思いますが、入館料にクレジットカードが使えました。手持ち現金が少なくなってきていますので助かります。

最初、VISAを出したのですがダメで、マスターカードは大丈夫でした。やはりVISAが使用停止になっているようです。こちらも連絡しなければいけません。

タージマハル・ホテルの中へ

博物館を見終わった後、ホテルに戻り荷物をピック・アップすることにしました。もちろん現金の両替をしてくれそうなところを探しながらです。でも、見つかりませんでした。少し寄り道してタージマハル・ホテルに入ってみることにしました。昨日は外観だけでしたが、せっかくですので。身なりはそんなに悪くないですし入れるんじゃないかと思って。入れました。やはり高級ホテルです。ドアマンもきちんとしていますしスタッフもとても感じがいいです。空間も落ち着いています。こんなところに泊まってみたいものです。

ムンバイ・セントラル駅から夜行でジャイプールへ!

夜行が出るのは、ムンバイ・セントラル駅です。そこまではタクシーで行くことにしました。少し混んだところもありましたが、1時間以上前に着きました。運転手さんはわりと親切な人でした。ホームを探しますが、電光表示みたいなのを見てすぐにわかりました。次は乗る車両です。今日は1等寝台。安全優先です。インドでは上位のクラスになればなるほど安全だそうで、上のクラスから埋まっていくという記事を読んだこともあります。待つ場所は見つかりました。上部にモニターがあり、そこに表示されます。問題は座席です。予約した段階では席が指定されていません。張り出されるか何かするらしいのですが、確かなことがわかりません。うまく見つかればいいのですが、緊張です。

列車が入ってきました。他のクラスは人がどんどん乗り込んでいますが、1等はまだ扉があきません。ボーイさんのような制服を着た人がいたので聞いてみました。出発30分前から乗れるということです。席がわからないと言ったら、リストがあるとかないとか。1等もお客さんが乗り込みはじめます。席を指定するようなリストも張り出されません。焦ります。別のボーイさんを発見!聞きました。あそこにいる人に聞けということです。私服の人がいます。係員なのかちょっと不安になるところですが、聞きました。私のEチケットを見ながら、2、3人が集まって何かを言ってます。英語ではないのでさっぱりわかりません。予約番号を自分のスマホに入れて調べてくれて、席がわかりました!!そのうちの1人が親切にも席まで案内してくれました。大助かりです!どっと安心したのはいうまでもありません。

インドではじめての鉄道旅。勝手がわかないことが多く、不安だらけでしたが、どうにか乗ることができました。

1等寝台は4人用のコンパートメント。上段の席を予約しました。3,495ルピーです。エジプトとは違って食事はついてないようです。

夜行は18:50発でジャイプールに12:40着予定です。1,159km、所要時間17時間50分の夜行寝台の旅が始まりました。

 

今日の歩数:13,851歩  世界一周はあと21日