3.インターネット・サービス

インターネットをうまく使いこなすことも現代の旅では大切なことでしょう。それに好きか嫌いかはともかくとして、必然的に使わなければならないシーンもあると思います。ここでは情報収集や各種手配以外の活用についてふれています。

現代の旅の必需品・インターネットをうまく使う

■SNS

これはお好みで。その気になれば“インスタ映え”するような写真もいっぱい撮影できると思います。実際、SNSに上げるために自分入りの写真を撮っているのを世界各地で見ました。

ツイッター:旅の記録と日々の状況報告として活用

旅を記録するとともに、数少ない友人ですが心配してくれる人への状況報告を兼ねて、ツイッターを毎日上げていました。また、ツイッターで情報発信したらどういうことが起きるのかなという好奇心もあり実験(?)的な観点からも使用してみました。

副次的な効果もありました。一人旅でしたので不安と孤独を感じることもままありましたが、「いいね」を押してくれている友人たちに見守れているような感じもしたのは確かです。

フェイスブック:あまり使用せず。交流を重視したい人には大切かも。

フェイスブックはあまり使いませんでした。毎日上がってきたら、見る人がうっとうしいかなと思ったからです。毎日はあげませんでしたが、時々、上げていました。励ましてくれる方もいてうれしかったです。

また、活用方法としては、現地で知り合った人と交流したり写真を交換したりするのには便利かもしれません。現地の観光ツアーで一緒だった若い人たちがフェイスブックで連絡をとろうというのを耳にしました。私も一度だけですがインドの駅の待合室で隣に座っていた人からフェイスブックで友達になろうといわれたことがあります(面倒だったのでアカウントを持ってないと言ってしまいましたが)。

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■クラウドサービス:データのバックアップができるので安心

2つの目的のためにクラウドサービスを活用しました。

・出発前:重要情報のバックアップ

ひとつめの目的は、旅をするための重要情報を保管しておくためです。

具体的には、各種のアカウント情報、Eチケット、バウチャー、スキャンしたガイドブック、その他重要情報などを出発前にあげておきました。これはなんらかの理由で手元のプリントアウトやPC・スマホにあるものが使えなくなった場合に備えるためです。幸い、クラウドにあげたものにアクセスしなければいけない事態は発生しませんでしたが、保険として上げておいてよかったかなと思います。

もちろん万が一の個人情報の流失などのリスクもありますので、パスワードを設定したり、不要になったら速やかに削除することは必要だと思います。

・旅の途中で:画像のバックアップ

もう一つの目的は撮影した写真や動画などのバックアップです。

撮影した画像や動画はSDカードに保存されますが、紛失・盗難・故障の可能性がありますので、持参したPCに日々バックアップしていました。同時にPC自体も使えなくなることもありますから、クラウドにあげておきました。

こうしておけば撮影した写真や動画がまったくなくなるという事態は避けられます。現像が必要だったフィルム時代との大きな違いですね。

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■無料Wi-Fi

駅、空港、博物館・美術館、レストラン、カフェ、鉄道車両、長距離バスなどいろいろなところで無料のWi-Fiが使えます。もちろんホテルなどの宿泊施設も無料で使えるところが多いと思います。

注意したいのは、行く場所でWi-Fi事情が異なることです。ご想像の通り、欧米はとても充実しています。エジプト、インド、中国では、急速に普及はしているようですが、まだまだのようです。そういう地域で、スマホなどを使いたい場合は、使い捨てのSIMカードを買ってしまった方がいいかもしれません。

 

■アプリで無料Wi-Fiを探す手も

無料Wi-Fiを探せる海外でも使えるアプリがあるようです。こうしたアプリを使うのも一つの方法でしょう。

 

■海外旅行に役立つアプリ

無料Wi-Fiを探せるアプリ以外にもいろいろなアプリがあります。旅のスタイルや趣味、嗜好などに合わせ、必要に応じて導入すればよいと思いますが、私が利用したアプリをカテゴリーにわけると次のようになります。

旅のツール系アプリ

地図アプリ、翻訳アプリ、通貨換算アプリ、ガイドアプリ、世界時計アプリなど旅に役立ついろいろなアプリがあります。

交通系アプリ

航空、鉄道、バス、フェリーなど交通系アプリは必須でしょう。Eチケットが主流となっていますから、各社ごとに必要かもしれません。運行情報を得るためにも導入しておいた方が良いアプリです。

UberやLyftなど個人タクシーの配車アプリも入れておくと良いかもしれません。

宿泊予約系アプリ

バウチャーにもなりますし、必須でしょう。Booking.comとかAgoda、Expediaなど各社が準備しています。

ミュージアム系アプリ

欧米の大型館では、独自のアプリを準備しています。館内マップやナビ、解説グラフィックパネル、音声ガイドなどとして活用できます。チケットを購入・管理できるものもあります。

 

■セキュリティ対策は必須

Wi-Fiを使うにあたっては、しっかりセキュリティ対策をしたいですね。私は、セキュリティ・ソフトに加えて、VPNアプリも活用しました。VPNアプリは無料のものもあるようですが、私は有料のノートンWi-Fiプライバシーを使いました。詳しい人なら無料のアプリでもいいのかもしれませんが、私はそこまで詳しくないので。VPNアプリの利用は、中国で副次的な効果もありました。

 

■参考:SIMカード/Wi-Fiルーター

街中では使えないことも多いので、プリペイドのSIMカードを現地で購入したり海外で使えるWi-Fiルーターを調達することも考えられると思います。

私は現地のSIMカードもWi-Fiルーターも使いませんでした。使えるといいなと思ったこともありましたが、ホテルのWi-Fiでなんとかなりました。というかなんとかしました。Wi-Fiルーターは短期ならともかく長期だとかなりの金額になってしまうので、見送らざるをえませんでしたし。

ちなみに、SIMカードなどが使えるといいと思ったのは、アメリカで個人タクシーの配車アプリ・UBERと世界のあちこちでGoogleマップの経路案内を使いたいと思った時でした。

 

それにしてもインターネットとスマホで旅はずいぶん変わったように感じます。私の初めての海外旅行は30年も前で、約1か月間、ヨーロッパをバックパックスタイルで旅するものでしたが、ほんとに違いを感じました。

また、世界中どこでも、スマホが大活躍していました。固定電話やガラケー(フューチャーフォン)を経験しないで、いきなりスマホの時代に突入した地域も少なくないようです。