アメリカからアイルランドに到着。約1か月のヨーロッパの旅の始まりです。
アイルランドに入国
飛行機は1時間ぐらい遅れてアイルランド・ダブリンに到着。とはいえまだ早朝です。アメリカの出国スタンプはなかったのですが、問題なく入国できました。
これから約1か月間、アイルランド、イギリス、フランス、イタリアを旅します。
まずはバスに乗り市内へ。
予約しておいたホテルもすぐに見つけることができました。朝9時過ぎでしたので、チェックインはできません。荷物を預けて観光です。フロントの青年が見所などを教えてくれました。治安について聞いてみましたが、危ないところはないけど、週末の繁華街は酔っ払いが多いから気をつけた方がいいと言われました。確かにネットで調べたところヨーロッパの中では治安のよい方と書いてあるサイトもいくつかありました。もちろん日本に比べた場合には不安があります。用心に越したことはありません。
トリニティ・カレッジ(ダブリン大学)
「ジェダイ・アーカイブ」のモデルになった図書館がある?
URL: http://www.tcd.ie/
天気はぱっとしませんでしたが、元気に観光します。まず向かったのは市中心部にあるトリニティ・カレッジ。1592年創立でアイルランド最古の大学だそうです。
ここの図書館が「ケルズの書」という“世界で最も美しい書”と言われるおよそ1200年前の本を所蔵していることもあって観光ポイントになっています。図書館の内部自体も、スター・ウォーズのエピソード2に登場するジェダイ・アーカイブのモデルになったといわれているようです。ここで失態です。美しいキャンパスはざーと見たのですが、図書館に立ち寄るのを忘れてしまいました。ぼーっとしていたのか緊張で余裕がなかったのか、図書館のことは事前にチェックしておいたのに…。
アイルランド国立美術館(National Gallery of Ireland)
気持ちの良い美術館
URL: https://www.nationalgallery.ie/
トリニティ・カレッジから歩いてすぐのところにある国立美術館です。超巨大な美術館というわけではないので、観覧疲労を起こす前に一通り見ることができます。増築か改築かはわかりませんが、規模がしだいに拡張したのか、動線が少しわかりにくかったです。
有名な作家の作品も展示されていましたが、誰もが知っている超有名作品はなかったようです。作品が白い壁ではなく赤や青の壁に展示されているところがあり面白かったです。
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アイルランド国立博物館:考古学館(National Museum of Ireland – Archaeology)
コンパクトにアイルランドの考古・歴史がわかる
URL: https://www.museum.ie/Archaeology
トリニティ・カレッジがあるあたりは、国立の博物館が固まっています。例えていうなら、「アイルランドの上野」といったところでしょうか。この博物館も美術館のすぐそばにあり歩いていきました。
建物は既存のものを改築したようです。展示室がたくさんあるような大規模博物館ではありません。ざっと見るだけなら比較的短時間で見終わるでしょう。もちろんじっくりみればいろいろと面白いものが発見できそうです。バイキングに関する展示はヨーロッパの北側で海があるところのお約束。もう一つのお約束は「エジプト」。必然性がどうあるのかわからないこともありますが、エジプト関連の展示は欧米各地のミュージアムで本当によく見ました。
この博物館の後に、近くにある自然史博物館に行きたかったのですが、どうしても場所がわかりませんでした。疲れていたのでしょうか。
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セント・パトリック大聖堂(Saint Patrick’s Cathedral)
「ガリバー旅行記」の作者が司祭だった教会
URL: https://www.stpatrickscathedral.ie/
続いて向かったのはセント・パトリック大聖堂。アイルランド最大の教会だそうです。
ゴシック様式建築で荘厳、厳かな印象をとても強く受けました。「ガリバー旅行記」を書いたジョナサン・スウィフトはここの司祭だったとか。
この教会には体験的な展示がいくつか設置されています。例えば、拓本体験ができるものがあったりパズルのようにステンドグラスや大聖堂の模型をつくることができたりします。また、ここに扉が展示されています。対立する二つの一族があり、この教会内の扉越しに口論になったそうです。その扉に穴をあけて和睦のために手を差し入れたというエピソードがあり、それが「一か八かやってみる」という英語の表現“chance your arm”の語源になったそうです。日本語のリーフレットで知りました。私の旅もchance my armです。
クライスト・チャーチ大聖堂(Christ Church Cathedral)
ダブリン最古の教会・地下がすごい
URL: http://christchurchcathedral.ie/
クライスト・チャーチ大聖堂はダブリンで最も古い教会のようで、1000年ぐらいの歴史があるとのことです。
やはりとても厳かな空気に包まれています。ここの地下には圧倒されました。祈りの場、礼拝の場の1階の雰囲気とはまるで空気感が違うことにも驚かされますが、その広さにもびっくりです。一部は宝物の展示スペースになっています。ここにも日本語のチラシがありました。
ダブリン城(Dublin Castle)
かつてイギリスの総督府がおかれたところ
ずいぶん盛沢山なようですが、観光はまだ続きます。次はダブリン城です。ここにも歩いていけます。
個人的にはお城というより、宮殿とか王宮とかの雰囲気のような気がしますが、王族が住んでいたのではないので城なんでしょうね。実際、イギリスの総督府がおかれていたところで、イギリスの植民地支配の拠点だったところらしいです。そういう意味ではアイルランド人にとってはイギリスの植民地支配の象徴的な場所なのかもしれません。建設は13世紀初頭にさかのぼり、その前はバイキングの居留地だったようです。
このお城は、キンキラキンでまばゆいばかりの諸室がいっぱいではないです。豪華は豪華で格式も感じさせるのですが、シンプルな印象を与えます。お城、砦という性格からするとそれはそうでしょう。ここは今日でも政府の公式行事に使われているようです。ガイドツアーもあり、それに参加すると、より立ち入ったところまで見学できるらしいです。
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エピック移民博物館(EPIC The Irish Emigration Museum)
移民国・アイルランドの歴史がわかるデジタル・ミュージアム
URL: https://epicchq.com/
アイルランドは、移民の国です。移民といっても入ってくる方ではなく出る方です。館名にもimmigrationではなく emigrationが使われています。
イギリスの植民地支配のためなどで、豊かな国ではなかったために数多くの移民を出した国ということ、特に19世紀半ば有名なポテト飢饉(Potato Famine)の時にアメリカなどへ移民が数多く渡ったことは知識としては知っていたのですが、こうしたことを含めてアイルランドの移民史が、デジタル(マルチメディア、インタラクティブ装置)を通じて知ることができます。資料の数は多くありません。というかほとんどないに近いと思います。ここでは、アイリッシュ・ダンスなどアイルランドの文化にも触れることができます。アイルランド人のアイデンティティという観点からこうした文化に関する展示も大切なことでしょう。
入館時にパスポートを受け取ります。もちろん本物ではありません。スタンプラリーの台紙です。各コーナーに設置された20か所のスタンプを集めると最後にデジタル・ポストカードをメールで送ることができます。このパスポート台紙はある意味、館内マップの代わりにもなっています。
比較的最近オープンしたミュージアムのようですが、もともとは港の倉庫を改築したところのようです。展示デザイン・空間デザインがとてもおしゃれでした。
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今日もまた詰め込みすぎなぐらいいろいろとみました。フィッシュ&チップスを買ってホテルに戻りました。
東回りなので時差ボケがきつく倒れるように眠りました。
今日の歩数:16,979歩 世界一周はあと61日