今日は月曜日。ここ上海でもミュージアムはあちこち休館です。観光系施設を見ることにしました。
上海(Shànghǎi)
海外に開かれてきた歴史を持つ中国で最も豊かな都市の一つ
上海は、中国の商工業の中心地にして、中国で最も豊かな地域の一つです。人口は2,400万人以上で、北京などと並ぶ中国最大級の都市です(北京は2,200万人弱)。緯度は鹿児島市と同じぐらい。1842年の南京条約によって開港され列強の租界が置かれたことから、太平洋戦争が終わるまで、外国文化の影響を強く受けてきました。そのため、中国風ではない異国情緒あふれる街並みなどが今も残っています。そうしたことが上海が「東洋のパリ」とか「魔都」と呼ばれる所以かもしれません。
豫園(Yùyuán)
上海の定番観光スポット
昨日、周辺の参道ともいうべき豫園商城は見ましたが、最初に豫園に行くことにしました。
豫園は面積約2万平方メートルの中国式庭園で、「豫園」の「豫」は愉快の「愉」という意味を持ち「楽しい」ということだそうです。8年もの歳月をかけて作られ完成したのは1577年。今から400年以上も前のことです。
屋根の形などをはじめいろいろなところが「中国」を感じさせる庭園でした。上海観光の定番スポットで多くの観光客で賑わっていました。
外灘とスモッグ
次に向かったのは外灘歴史紀念館。外灘の北側の端にあります。そこまで歩いていきましたが、外はどんよりしています。曇りというよりもどうやらスモッグのようです。最近はそうでもないですが、以前は日本のテレビなどでも中国のスモッグ、大気汚染がたびたび取り上げられていました。以前よりも良くはなっているようですが、これがそうなのですね。スモッグは夏のものと思い込んでい、冬にもあるのを知りませんでした。
そういえばテレビの天気予報でスモッグ情報を流しているようでした。
外灘歴史紀念館(Waitan History Museum)
なかなか見つけられず迷ってしまいました。人民英雄記念塔という大きなモニュメントの足元にありました。わかってしまえば「なーんだ」なのですが、誘導サインが改善されるといいなと思います。せっかく見つけて入ってみたのですが、掃除の都合か何かでクローズされているところが多いようでした。もっともクローズされているところが多いかどうかは全体を見ていないのでわからないですが。見られた範囲でいうと、映像も少しありましたが、基本はグラフィックパネルによる紹介でした。
外灘観光隧道(Bund Sightseeing Tunnel)
高層ビルが立ち並ぶ外灘の対岸に行こうと思います。黄浦江の下にある観光用トンネルを通っていくことにしました。このトンネルは歩きではなく無人のトラムに乗って移動します。料金は70元(1元15円換算で1,050円)。安くはないかなと思います。トンネル内には光の演出がありました。
上海中心大厦(上海タワー展望台:Top of Shanghai Observatory)
世界2番目の超高層ビル
URL: http://www.shanghaitower.com/
中国で一番、世界でも2番目の超高層ビル。高さは632mで127階建て。展望台は118・119階にあります。
チケットは180元(1元15円換算で2,700円)。ちょっとお高いですが、高いところ、展望台好きとしては外すことができません。入場するとちょっとした展示コーナーがあり、世界の超高層ビルの紹介などがされていました。
展望台からは眼下に上海の街並みが一望できますが、遠くはスモッグであまり見えませんでした。下の方に上海のシンボル的な東方明珠も見えますし、上海ヒルズも見えました。そして、窓の桟というか窓枠のところに雪が!驚きました。床に映像装置が埋め込まれていたり展示コーナーがあったりなどの工夫もされていました。
東方明珠電視塔(東方テレビタワー・Oriental Pearl Tower)
上海のシンボル!ガラス張りで下を見るのが怖い!!
URL: http://orientalpearltower.com/
さらに高いところ巡りは続きます。上海といえば、上海東方テレビタワー、東方明珠です。高さは468m(東京スカイツリーは634m、東京タワーは333m)。
ここは展望台が3か所あります。上から351mの太空艙、263mの上球体、90mの下球体です。どの展望台に行くかで料金が違います。もちろん一番上まで行くチケットにします。1階にある上海城市歴史発展陳列館の入館料を含めて、220元(15円換算で3,300円)ですから、なかなかです。
なんといっても上球体にあるガラス張りの展望台がドキドキでした。下を見るとすくみます!351mの一番高いところはちょっと企画倒れのような気がしてしまいました。下球体にはVRゴーグルを着装して乗車するジェットコースターもあるようですが、乗らなかったので詳細はわからないです。
上海城市歴史発展陳列館(Shanghai Urban and Development Museum)
思いのほか見ごたえがある近代史の歴史展示施設
東方明珠電視塔の1階にあります。失礼な言い方となってしまいますが、ここ、意外に良かったです。
等身大のジオラマ(ウォーク・スルー・ジオラマ)やミニチュア、模型、特殊映像などで、開港やアヘン戦争、南京条約など近代の上海の歴史を紹介しています。規模も大きく見ごたえがあります。議論があるところだと思いますが、とっかかり、入り口として、蝋人形館やテーマパークのようにわかりやすく親しみやすいかたちで歴史に出会い、学ぶことができるのは悪いことではないと思います。
外灘観光隧道~南京路~ホテル
観光トンネルを通って、浦西側へ戻ります。そして商業施設がいっぱいある南京路を歩いてみました。ここもとても賑わっていました。日本人とわかるようで、マッサージなどの客引きから声がかかりました。ここにもあるのですね。
友人と食事
上海にも駐在している友人がいます。久しぶりに会い食事をしました。外国で仕事をするのは何かと大変だと思いますが、元気そうで何よりです。上海事情もいろいろ教えてもらい勉強になりました。
明日はミュージアムめぐりができます。
今日の歩数:27,671歩 世界一周はあと3日