この世界一周の旅では、どうせならできるだけいろいろな交通手段で移動したいと思っていました。特に「八十日間世界一周」ですから船での移動はぜひ取り入れたいところです。
「八十日間世界一周」らしく船でイギリスへ
候補となりそうなところを検討したところ、船での移動にうってつけなところが見つかりました。アイルランド・ダブリンからイギリス・リバプールへの移動です。
ダブリン~リバプールを直接結ぶ航路もあったのですが、本数も少なく出航時間もかなり微妙だったりので、代替案としてまずはダブリンからフェリーでホーリーヘッドというところに行き、そこから鉄道でリバプールに向かうことにしました。
朝は6時15分にチェックアウト。港へ向かいます。港へはウーバーを利用しました。歩く距離でもないですしバスも本数がなさそうでした。宿の方にお願いすればタクシーも呼んでもらえたようですが、ウーバーの方が安いかと思ってそうしてみました。ただウーバー・タクシーというもののようで、結局はタクシーと料金はかわらなかったのかもしれません。
港に無事到着し乗船手続きをしました。予約番号を伝えレシートの紙のようなボーディング・パスをもらい待合室で待ちます。だいぶ時間に余裕を見ていたので、徒歩客一番乗りです。8時ぐらいまで待ってバスで船に向かいます。お客さんの数は20人ぐらいといったところ。バスごと船に乗りました。あとはホーリーヘッドに到着するまで客室です。大きな荷物は預けることもできたようですが、預けなかったのでそうそう歩き回ることもできません。朝食は船内で済ませました。
天気はあまりすっきりしませんでしたが、船も大きかったですし、揺れることはありませんでした。快適な船旅です。ホーリーヘッドに到着し、またバスに乗って下船です。入国審査というほど大げさなものではないですが、パスポートの提示は求められました。国境越えといってもEU内のことなのであっさりと簡単なものです。
キップを発券機で発券し鉄道で移動
鉄道の駅はすぐ近くです。予約済でしたが発券は必要です。発券機に予約番号などを入力し発券しました。はじめてのことなので緊張します。本格的な鉄道移動もこの旅で初です。ロサンゼルスのアムトラックとか各都市で地下鉄なども利用してはいましたけど、なんとなくドキドキでした。
この発券機ですが、ウエールズ語が書いてありました。ホーリーヘッドはウエールズなんですね。tocynnauはticketのことのようです。イギリス=英語ではないということを改めて感じます。
典型的なウエールズの風景なのかどうかはわかりませんが、車窓から見える風景がとてものどかでいい感じです。
車内での出来事
車内でちょっとした事件(?)がありました。途中駅でご高齢のご夫妻が乗っていらっしゃいました。旦那さんは足の不自由な奥さんをアシストするために乗ってこられたようです。ところが少しもたついてしまい、扉が閉まってしまいました。ちょうどそこへ車掌さんが来たので事情説明。「降りられなかったんだよ、アハハ」っていう感じです。車掌さんがなにやら書いてます。どうやら無賃乗車にはならないようにしてあげて帰りの電車も乗れるようにしてあげたみたいです。すばらしい対応です。
次の駅、チェスターで降りました。こんどは降りそびれないようにしないと、と笑いながら言っていました。私も乗り換えのためここで降りました。
乗り換えは特に問題なくスムーズにでき、リバプールに到着しました。リバプール駅でポンドを調達です。イギリスはまだEUの国ですが、通貨はポンド。ATMを使いました。ホーリーヘッドでATMがうまく使えなかったのですが、ここでは問題なく使えました。
ホテルまでは徒歩です。街の雰囲気はダブリンとは違いますが、ここもいい感じの街のようです。
ホテルは窓ナシの部屋です。倹約旅なのでしかたありません。しかし久々のバスルーム付きです。ずっとバスルーム共同が続いていたので、ほんとにバスルーム付きに感激しました。お湯もちゃんとでます。荷物をおいて街にでます。
リバプール大聖堂(Liverpool Cathedra)
リバプール市街を一望できる展望タワー
URL: http://www.liverpoolcathedral.org.uk/
リバプール大聖堂は丘の上にあるとても大きな教会です。完成したのは1978年ということですから、比較的最近の建物です。中に入るとともかくその巨大な空間に圧倒されます。中ではちょうどクリスマスに向けてか子どもたちが何かのリハーサルをしていました。そのため祭壇の方には近づけなかったのですが、とても良い雰囲気でした。
すでに外は暗くなってきていたので、物議を醸しだしているらしいステンドグラスはよく見えませんでした。16時30分が最終受付というので急いでタワーに向かいます。エレベーターで途中まで行き、そこからは階段です。けっこうしんどかったです。しかし上る価値はありました。ここはリバプールで一番高いようで360度の大パノラマが眼前に広がります。ちょうど日の入り時刻ぐらいだったのですが、雲も多く沈む夕日は見ることができませんでした。パンフレットによると3月から10月までの毎週木曜日は遅くまで登れるようです。特に夏場は日の入りが22時近いこともあって22:30最終受付、23:00クローズというスケジュールも組まれていました。また、夏場には月に1回、鐘を鳴らす疑似体験もできるようです。
キャバーンクラブ(The Cavern Club)
ビートルズがデビューした伝説のナイトクラブ
URL: https://www.cavernclub.org/
リバプールといえばビートルズ。デビューを飾ったナイトクラブがマシュー通りというところにあります。週末ではないので大賑わいというのではなかったです。この通りにはビートルズやリバプールゆかりのミュージシャンにちなんだモニュメントやお店があり、細い通りながら雰囲気のあるところでした。
キャバーンクラブはこの日も営業中でライブがあるようでした。見たい気持ちはやまやまでしたが、ホテルに戻りました。お酒でも飲めるとここに寄ってみたり、パブ体験をするところなんですが…。
都市間の移動は何かと緊張することが多く疲れましたが、今日も一日無事安全に過ごせました。
今日の歩数:10,374歩 世界一周はあと59日