クリスマス。どこもお休みです。今日はミュージアム巡りはあきらめ、景観・風景・景色・外観を見て回ることにしました。
ローマをひたすら歩く
いろいろ見たいところがあるローマですが、クリスマスなので仕方ありません。クリスマス休館ですから、ひたすら歩くことにします。
- チェスティアのピラミッド(Piramide Cestia)
- サン・セバスティアーノ門(Porta San Sebastiano)とアッピア街道(Via Appia)
- カラカラ浴場(Terme di Caracalla)
- チルコ・マッシモ(Circo Massimo)
- パラティーノの丘(Palatino)
- 真実の口(Bocca della Verità)/サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria in Cosmedin)
- フォロ・ロマーノ(Foro Romano)
- コロッセオ(Colosseo)
- サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)
- サン・ピエトロ寺院のプレゼピオ(Presepio)
- ポポロ広場(Piazza del Popolo)
- メディチ邸(Villa Medici)
- スペイン広場(Piazza di Spagna)
チェスティアのピラミッド(Piramide Cestia)
ローマにもピラミッドがある
その名もずばりPiramide(ピラミデ:イタリア語のピラミッド)駅で降りるとピラミッドがあります。
「ガイウス・ケスティウスのピラミッド」ともいわれ、古代ローマの執政官、法務官を務めていたガイウス・ケスティウス・エプロのお墓だそうです。建設時期は紀元前18年から12年ごろのようですが、とてもきれいな状態です。修復されているのでしょうね。ギザのピラミッドよりも勾配が急でした。
それにしてもバチカン美術館のエジプト・コレクションといい、街中のオベリスクといい、古代においては、シーザーとクレオパトラをみてもわかるように、ローマとエジプトの関係は密接だったのでしょうね。
サン・セバスティアーノ門(Porta San Sebastiano)とアッピア街道(Via Appia)
すべての道はローマに続く
古代ローマ時代の城壁に沿うようなかたちでサン・セバスティアーノ門を目指します。
サン・セバスティアーノ門は城壁に設けられた門で、実質的にはここからアッピア街道が始まっているようです。そのためかアッピア門と呼ばれたこともあるようです。もしかしたらアッピア街道の関所的な役割を果たしていたのかもしれません。今は内部が城壁の博物館になっていますが、もちろんこの日はお休み。
アッピア街道は「街道の女王」と呼ばれることもあるとか。石畳の道を歩いてみると、古代コーマへと思いをはせることもでき、なんとなくタイムスリップしたような気になります。今でもこの街道を歩くイベントが行われることもあるようです。サン・セバスティアーノ門から少し歩くと、第一マイルストーン(里程標)があります。これは複製のようですが、こういうのも趣があります。ずいぶんと早々にマイルストーンなのは、本来のアッピア街道の起点はフォロ・ロマーノだからだそうです。ちなみに終点はブリンディジです!
カラカラ浴場(Terme di Caracalla)
第22代ローマ皇帝カラカラが212年から216年にかけて作らせたローマの浴場。やっぱりお休み。
映画「テルマエ・ロマエ」の設定は第14代のハドリアヌス帝の時代ですから、カラカラ浴場より前の時代ですね(笑)
チルコ・マッシモ(Circo Massimo)
ここはローマ時代のキルクス(戦車競技場)の跡だそうです。
ローマの戦車レースといえば、昔懐かしい映画「ベン・ハー」です。この戦車レースのシーンは「スター・ウォーズ/ファントム・メナス」のポッドレースに影響を与えたようですね。
パラティーノの丘(Palatino)
ローマの初代皇帝アウグストゥスをはじめ歴代の皇帝の宮殿が建てられた丘だそうです。そのため、この場所の名前Palatinoがイタリア語や英語の「宮殿」を意味するPalazzoやPalaceの語源となったとか。
今でもお金持ちはわりと「丘」の上とか高いところに住みますが、昔からだったのですね。見渡すことで征服感を感じるのでしょう。
ここはコロッセオの入場券で遺構を見学できるようです。
真実の口(Bocca della Verità)/サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria in Cosmedin)
大行列でした。30年前に訪れた時はタイミングが良かったのか誰もおらず、手を入れ放題でした。今は大行列。ここはローマ観光の定番中の定番なんですね。記念撮影の人が入れ替わる瞬間を狙って横から写真だけはとりました。それにしても東洋系観光客が多かったです。
教会の中に入ってみました。小さな教会ですが、なんとなく落ち着く雰囲気を持っています。
フォロ・ロマーノ(Foro Romano)
フォロ・ロマーノは紀元前6世紀から紀元後3世紀末ごろまで、ローマの政治経済・宗教の中心地だったようです。数々の神殿や凱旋門などの遺構を見ることできるようですが、ここも入れなかったので外から見ただけです。
ちなみに、「ローマの休日」ではアン王女と新聞記者ブラッドレーの出会いのシーンにフォロ・ロマーノが登場しますね!
コロッセオ(Colosseo)
ローマ観光といえば、の場所ですね。やはり皆さん入れないのはわかっていてもうろうろしていました。
思いのほか早く回れてしまいました。せっかくですので、クリスマス当日のサン・ピエトロ寺院を見に行きます。コロッセオからは地下鉄です。
サン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro)
列は昨日より短ったのですが、時間は余計にかかりました。セキュリティ・ゲートの数が昨日より少なかったためかもしれません。
ちなみに正午にサン・ピエトロ広場で法王のミサがあるそうで、そちらは予約不要のようです。
サン・ピエトロ寺院のプレゼピオ(Presepio)
サン・ピエトロ広場にもありましたが、教会内には、キリストの降誕シーンがミニチュアで再現されています。このシーンはいろいろな教会で見ましたが、24日まではキリストの場所は空席となっていて、25日になるとキリスト像が置かれます。夕べのミサの中継でもキリスト像が置かれるところを中継していました。
この降誕シーンを再現したジオラマのことを「プレゼピオ(Presepio)」と呼ぶようです。
地下鉄は運休時間
ホテルに戻ろうかと思い、地下鉄駅に行ったのですが、お休みの時間帯でした。確か13~16時が運休だったと思います。ローマではクリスマスの日は公共交通機関といえども家族の食事会のためかいっかい休みの時間があるのですね。夜も早く終わってしまいますので、注意が必要です。一部かもしれませんが、バスは動いているようでした。
日本では考えられないことかもしれませんが、家族と時間を過ごすことの大切さを考えたら、公共交通機関も休んでいいのかもしれません。目からうろこの体験できした。
ということで歩いてホテルに向かうことにしました。
ポポロ広場(Piazza del Popolo)
大道芸でにぎわっていました。ここも「天使と悪魔」に出てきましたね。事前に見ておけばよかった…。
メディチ邸(Villa Medici)
修復工事中のようでした
スペイン広場(Piazza di Spagna)
賑わってました。
やはり今日はお休みばかりでした。いうならば“車窓観光”の一日でした。明日はブリンディジに向かいます。
今日の歩数:26,471歩 世界一周はあと38日