ニューヨーク最後の日の観光
夕べのうちにだいたい荷造りは終えていました。チェックアウトはしましたが、荷物は預かってもらいました。有料でした(一つ2ドル)。どうせなら空港行きのバスもあるグランド・セントラル駅の手荷物預かりに預けた方が良かったかもと思ったのですが、後からですが調べてみると、セキュリティの関係からか手荷物預かりはなさそうです。周辺にはあるようですが、お高いみたいですし、探す手間とかいろいろ考えると結果的にはホテルに預けて良かったです。
アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)
自然と人の世界最高峰の博物館
URL: http://www.amnh.org/
地下鉄でアメリカ自然史博物館に向かいます。駅からもう気分はワクワクします。
アメリカ自然史博物館に到着
チケットは自販機で購入しました。対面販売窓口もあったのですが、券売機の方が早そうだったので、そちらにしてみました。予想どおり券売機の方が早かったです。今回の旅で訪れたいろいろなミュージアムでは券売機を置いているところは意外に少なかったですね。大型館で数館だったでしょうか。あるところも事前予約チケットの発券用としての券売機という役割が大きそうでした。
2度目の訪問
前回来たのは10数年前ですが、アメリカ自然史博物館は2度目です。変わったところもあれば変わらないところもあります。変わっていないところも、手入れが行き届ききれいに保たれているのはさすがです。また、細かな展示替えなどもされています。大きく変わっていたのは、恐竜のところです。前回は一部を除き工事中でした。今回は宝石のところが工事中になっていて見ることができませんでした。
恐竜には少し窮屈?
恐竜の展示室は大空間というわけではありません。天井の高いところに置かれているのもあるのですが、そうではないところのものが多く、恐竜がすこし窮屈そうでした。レプリカなどもありましたが、それでもやはり数、質ともにさすがです。目を輝かしている子どもたちを数多く見かけました。
やはりすごいジオラマ
この自然史博物館のはく製を使ったジオラマの数々にはやはり驚嘆します。ここも基本的には以前と変わっていないようにも思うのですが、きれいになっているような気もしました。クリーニングをしたり入れ替えたり補修したりしているのかもしれませんね。
学校教育との連携
学校で訪れる子どもたちも多そうです。他館でも見る光景ですが、子どもたちが床に座って、ワークシートを書いていたりスケッチしていたり。こういう活動はとても大切だと思います。子どもたちにステキな体験を提供しています。学校団体用の受付やランチルームもありました。
充実の人類学展示
人と自然のかかわりの一環からか、人類学的な展示が充実しているのもここの特徴でしょう。人類学には自然人類学もあれば文化人類学もあると思うのですが、特に文化人類学的な展示のボリュームにも驚かされます。自然史という館名からはなぜここにあるのかと違和感を持つ人もいるかもしれません。日本関係の展示もありました。
冠付き展示室がすごく多い
寄付者の名前だと思うのですが、冠付きの展示室がとても多いです。例えば、この博物館を紹介する写真によく使われる空中にクジラが飛んでいる展示室ですが、Milstein Family Hall of Ocean Lifeという名前です。ここはMilstein家という建築と不動産で財を成した一家が寄付して作られたようです。ジオラマにも名前付きのものがありました。
やはりこの博物館に名前付きの展示室があるのは、かなりのステータスなんでしょうね。
ざっとですが、なんとか一通りは見ることができました。ここも朝から晩までいても楽しい場所でもっとゆっくりしたかったところです。
アメリカ自然史博物館を舞台とした映画で、有名なのはなんといっても、「ナイト ミュージアム(原題:Night at the Museum)」でしょう。今回、見直してみましたが、なかなか面白かったです。
そういえば、夜の博物館に泊ることができる「スリープオーバー」は、アメリカ自然史博物館の人気プログラムです。スリープオーバーは、他の博物館や水族館でも行われていてどこも人気ですが、アメリカ自然史博物館の巨大なクジラなどで眠ることができるので子どもたちに大人気です。
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少しだけ時間に余裕があったので、セントラル・パークを突っ切って、86th Street駅(86丁目駅)に行くことにしました。
地下鉄のパブリック・アート
2017年1月1日に開通したSecond Avenue Line(Q Line:2番街線)のいくつかの駅にパブリック・アートが設置されていると聞いていたからです。86th Street駅はこのうちの一つで、チャック・クロースという作家のモザイク作品が設置されています。他の駅には北斎の「駿州江尻」にインスパイアされた作品があるとかないとか…。
後に訪れるナポリでも地下鉄のパブリック・アートが良かったです。パブリック・アートが街の中にあり、溶け込んでいる風景っていいですね。日本でももっと増えると良いのですが。
ポート・オーソリティからバスで空港へ
ホテルに戻り、荷物をピックアップしニュー・アーク空港へ向かいます。到着した時とは違う空港です。調べた結果、ポート・オーソリティ・バスターミナルから空港行きのバスが出てるようでしたので、それを使って空港に向かうことにしました。このバスはグランド・セントラル駅が始発のようですから、そちらからでもよかったかもしれませんが、結果論です。
バス停を見つけるのに苦労しました。地下道のようなところにあって目立つサインもなかったからです。インフォメーションで聞いてどうにかたどり着きました。他にスーツケースをもって待っている人がいなかったり、張り紙のようサインを見つけることができなかったらかなり不安になったと思います。バスは遅れてやってきました。チケット販売も効率的ではありませんし、係員も知り合いとハグしたりするのはともかくとしてやたらとちんたらしています。他の乗客も文句を言ったようで、文句があるなら上司に電話してくれみたいなことが聞こえてきました。
ポート・オーソリティでの爆弾テロ
このポート・オーソリティのバスターミナルですが、私が利用した約10日後(12月11日)に爆弾テロがありました。特定グループとのつながりや思想的な背景など含めてわかりませんが、単独犯だったようです。亡くなった方はおらず軽症の方が数名だったのは不幸中の幸いかもしれませんが、大惨事になった可能性もあります。ヨーロッパにいる時にこのニュースを聞き、私も巻き込まれた可能性が十分にあったのかと考えると怖かったです。
パスポート・コントロールがない?
空港へは予定よりだいぶ遅れて到着しましたが、余裕を見ておいたので問題ありません。国際線でしたが自動チェックイン機でするようにとのことです。手続きを進めていくと、係員を呼ぶようにという画面が出てきます。なんか問題でもあったのかと緊張しましたが、ともかく係員を探します。人数はあまりいないし談笑しています。どうにか気が付いてもらい来てもらいました。どうやら国際線のためパスポートのチェックは目視でするようです。入国が拒否されるとそのエアラインの負担で元の国に戻さないといけないので、チェックするのでしょう。ビザは?と聞かれます。ビザはいらないはずだけどと答えると何やら調べています。あっ、いらないんだ、知らなかったよ、的な回答が返ってきました。ともかくどうにかチェックインしてボーディング・パスを受け取ることができました。厳しいセキュリティ・チェックも無事通過し、ラウンジに向かいます。
ここでふと疑問が…。出国手続きをしていません!もちろんパスポートに出国スタンプもありません。大丈夫なのか不安になりました。ゲートの近くにあるのかと思い、行ってみました。ないです。ゲートのところにいたスタッフに拙い英語で聞いてみましたが、いらないという返答です。私の英語が通じたか少々不安でしたが、まぁ仕方ありません。なるようになれです。
ラウンジに行き一休みして、時間になったので搭乗ゲートに向かいます。やはりパスポート・コントロールはありません。搭乗ゲートのところで航空会社のスタッフがチラリと確認したぐらいです。乗れました。移民とかテロとかの問題もあり入国はとても厳しいアメリカですが、出るのはどうぞご自由に、さっさと出て行ってくださいという感じなのでしょうか?興味深いです。
席は窓側。希望通りの後方です。おまけに隣が空席です。ラッキー!
ドア・クローズはほぼ定刻でしたがプッシュバックまで40分ぐらいかかったと思います。空港内が混雑していたのでしょうか。遅れはしましたが、無事、離陸し飛行機はアイルランドのダブリンに一路向かいました。
とても充実していたアメリカ4都市滞在
約2週間のアメリカ4都市の旅は密度も濃くとても充実していました。でももっともっと見たいものがありました。それぞれの都市について、もう少しずつ長くいたかったです。また、各都市についてもう少し調べておけばよかったというところもあります。他にも行ってみたい都市もありましたし、アメリカの大自然も体験したかったです。
また、いつかきっとアメリカの旅ができると信じています。
今日の歩数:22,928歩 世界一周はあと62日