ついに80日目。「八十日間世界一周」最後の日、日本に帰国する日です。
80日目の朝
とうとう80日目です。ゆっくり起きようと思いましたが、7時ぐらいには目が覚め、8時過ぎに朝食を食べ、薄いコーヒーを飲みながら粛々と荷造り。9時30分ごろにチェック・アウト。
上海虹橋国際空港へ
来た時の浦東国際空港ではなく今日は虹橋国際空港を利用します。同じ空港だと思い込まず確認しておいて良かったです。地下鉄で空港まで。ターミナルによって降りる駅が違いますが、間違うこともなくターミナル1の方でおりました。
駅からターミナル・ビルに直結しているかと思ったのですが、そうではなく一回地上に出ます。ここでサインを見落としてしまい、違う方向に歩いて行ってしまいました。舞い上がっていたのかもしまれません。一回、駅に戻ることにしました。地上出口付近でサインを見つけ、ターミナル・ビルに。かなり時間に余裕を持っていたので焦ることもありませんでした。チェック・インまで40分ぐらい時間があったので、残った現地通貨・人民元を使う意味でもスターバックスでお茶をすることに。
チェック・イン~出国手続き~お土産購入~ラウンジ
さすが日系の航空会社です。時間には正確です。予定より少し早くチェック・インが始まりました。今日の便はかなり混雑しているようです。チェック・インも無事終了。出国手続きに向かいます。
出国手続きは少し混んでいて並んでいました。日本人ビジネスマンが多いようです。久しぶりに見る光景です。ここで軽い失敗。出国カードが必要だったのですが、そうとは知らず並んでました。係官に言われて出国カードを書きに戻り並びなおすはめになってしまいました。出国カードの記入台がもう少し目立ってくれていたら良かったのですが。まぁ私のミスです。係官はちょっと不愛想な感じ。今まで出国の時にも「楽しかった?」なんて声をかけてくれる係官も少なくなかったので、そう思ってしまったのかもしれません。ともかく出国カードとともにパスポート、航空券を出して、出国手続きができました。
今まで荷物になるのでまったくお土産は買ってなかったのですが、お世話になっている人などへのご挨拶用菓子折りをいくつか買いに行きました。残った元とクレジット・カードの合わせ技です。さすが慣れてます。手際よく処理してくれました。
時間の余裕はたっぷりです。ラウンジで一息。料理がかなりバラエティに富んでいて充実していました。今まで使った中で一番かもしれません。昼ご飯をおいしくいただきました。ここもやはり日本人ビジネスマンが多かったです。上海と日本の経済的な結び付きをとても強く感じました。お茶も飲みながら、80日間の旅を少し思ったりしているうちにボーディング・タイムが近づいてきました。搭乗ゲートに向かいます。
日本へ
ボーディングが始まります。搭乗開始の前に地上係員の皆様さんが全員で一礼。すごい。
搭乗します。機内ではAnother Skyが聞こえます。そして、客室乗務員さんの笑顔。音楽と笑顔に「日本」を感じました。この時、かなりほっとしました。「あー、ついに日本に帰るんだ」「無事に帰れるんだ」。緊張から解放された気がします。日々、意識する、しないはあったと思いますが、やはり緊張や不安を募らせたり貯めていたりがそれなりにあったんだと思います。機内では日本を感じることがいっぱいありました。どちらがいいとか悪いではななく、外国の航空会社との違いもかなり感じました。自分は日本人だということも改めて感じもしましいた。
客室乗務員さんにあるお願いをしました。もちろん、言うまでもないことですが、無理のない範囲で、もし可能ならということで、また、ダメならダメで諦めるつもりで、お願いしました。同じようなお願いをする人が増えてもいけませんので、具体的なお願い内容は控えますが、非合法なことでもないですし、公になっても誰も非難を受けるようなことではないです。もちろん同じお願いをしている人もいますので対応に困ることではないと思います。
やはり機内はほぼ満席でした。定刻にプッシュ・バック開始。滑走路が混んでいるのか、離陸はすこし順番待ちがありました。いよいよ離陸です。エンジンの大きな音、体が押し付けられます。離陸しました。とうとう最後の国、中国を離れ、一路、日本に向かいます。
上海-東京はフライトのマイレージは1,111マイル。東京-那覇が984マイル、東京-宮古が1,158マイル。宮古島より近い、そんな距離感なんですね。当然、フライト時間も2時30分とか3時間とかぐらいです。今日は偏西風(ジェット気流)が時速300kmぐらいあるようで、この追い風のため対地速度が1,200kmも出ていました。早く着きそうです。
ジェット気流の影響かどうかはわかりませんが、途中、少し揺れたところもありましたが、フライトは順調でした。少し海の上を飛び、わりとすぐに日本の上空。国際線なので食事も出ます。雲は多かったのですが、風景を見ながら食事。最高です。やはり窓側はいいです。
雲間から地上も見えます。雪が積もっているところも見えました。大雪が降ったというニュースには接していたのですが、空からの雪景色もいいものです。
着陸
センチメンタルな気分に浸る間もなく、あっという間に降下開始。もうすぐ着陸です。東京湾ではアクアラインの通気口や橋も見えます。もう羽田はすぐです。着陸!逆噴射の音。羽田は雨が降っていました。スポット・イン。無事到着しました!!
降機が始まりました。お願いしていたことを叶えていただきました。上海-東京は飛行時間も短いうえに食事などの提供もあり、さぞ慌ただしかったと思います。そんな中、申し訳なくもあり、また、ほんとうにありがたいことです。お礼の気持ちをうまくお伝えできなかったような気がしますが、とてもうれしかったです。そのご親切と旅の思いが思い出され、ちょっとウルっときてしまいました。ほんとうに言葉が見つからないぐらい感謝です!ANA最高!!
入国、自宅へ
入国の手続きは、税関申告書を書き忘れていたのでちょっと戻って書かなければいけないという軽いミスはありましたが、特に問題なくできました。とうとう日本に帰ってきました。
空港では実家に電話し、無事帰国の旨、報告しました。リムジン・バスに乗り近くの駅まで。そこから電車に乗ってアパートへ。2か月半ぶりの部屋は、すごく冷え冷えとしていましたが、ほっとしました。「八十日間世界一周」が達成できました。
旅の終わりに
今、振り返ってみると、いろいろな思いが交錯します。ああすれば良かった、こうすれば良かったという反省や後悔もあります。失敗もありました。しかし、80日間にわたり9か国30都市264か所以上を訪問したことは、私にとり大きな財産であり誇りです。そして、忘れてならないのは、世界中の皆さんのご親切です。なんとか無事にこの旅ができたのも、世界中のいろいろな人の助けやご親切があったからこそ。ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
拙い文章で、皆さまにはどうでも良いような個人的な体験を綴ってまいりました。最後までお付き合いいただきどうもありがとうございました。心からお礼申し上げます。いつかどこかの旅の空で…。
今日の歩数:7,697歩 八十日間世界一周を無事達成!