朝の気配で目覚め、ベランダへ。朝日に染まるピラミッドが目の前に見えまました!やはりロケーションがすごく良いです。
ホテルは朝食付き。屋上でとります。少し肌寒かったですが、ピラミッドを見ながらボリュームたっぷりの朝食。かなり贅沢な気分でした。
準備をしてピラミッド観光に向かいます。
ギザのピラミッド(Giza pyramid complex)
やはり大きい。本物の迫力を体感
ピラミッドのチケット
チケット購入とセキュリティチェック
チケット売り場は2か所あるようです。1か所は私がとまったホテルから見えるようなところにありましたが、そこはメインのゲートではないようでした。やっかいなのは、他のエジプトの施設もそうだったんですが、一見するとチケット売り場、入場ゲートだっていうことがわかりにくいことです。もう少し表示をしっかりしてくれると無用のトラブルが避けられると思うのですが。というのはともかく客引きだかなんだかわかりませんが得体のしれないのがめちゃくちゃたむろしていてうざったいことこの上ないからです。
しつこい客引き
120エジプト・ポンドで入場チケットを購入しセキュリティ・ゲートのところで、チケットを奪うように持っていくのがいました。なんか変だと思いながらも、セキュリティ・チェックを受けて中に入ります。チケットを返せといいましたが、ピラミッドの中を見たいならこっちにこいといいだします。まったく信用できません。ウォッチマンだといいながら身分証のようなものを示します。怪しさたっぷりです。勝手に歩きだします。そこでガイドはいらない、お金も払わないときっぱりと2、3回、いいます。信用しろ、ウォッチマンだ、なんで信用しないんだ、お金はいらない、これが身分証明書だといいます。ピラミッドの中に入るチケットを売っているのは別の入り口のところだと事前に調べてあったのですが、そちらの方とは違う方向に向かっているようです。もうさすがにダメです。立ち止まり、チケットを返させました。後で変にもめてもいけないと思い、チップを少々渡してその場を立ち去りました。それにしてもセキュリティ・ゲートの係員は見て見ぬふりということですね。せめてだれがちゃんとした係員かどうかわかるように制服を着てくれるといいのですが(制服を偽造するようのが出てきそうですが)。
ともかくしつこい客引きが多いです。ラクダとか馬とか物売りとか。つきまとってきます。この日一日、こういう客引き連中にはずいぶんとうっとおしい思いをさせられました。落ち着いてゆっくり見たいと思ってもダメです。中には本物かどうかわからないIDカードを振りかざしたり笛を吹いていかにも役人とか警備のふりをしているようなのもいました。ピラミッドの内部は写真撮影禁止ですが、チップをくれたらとってもいいという監視員もいました。本物の監視員かどうかはもちろん不明ですが、いくらなんでもとは思います。
とにもかくにも声をかけてくるのは一切信用しないことが一番でしょう。それにしてもエジプト政府は何をやっているのでしょうか。他の人のブログなどを見てもわかりますが、普通の客引き行為を超えたことがいろいろと行われているのに。ピラミッドが素晴らしいだけに残念です。
ピラミッド内への入場チケット
別の入場ゲートに向かい、ピラミッドの内部に入るチケットを買いました。3つのピラミッドそれぞれに内部に入るためのチケットが必要です。それぞれ1日300人限定とか500人限定などの記事を読むのですが、限定しているようには見えませんでしたね。クフ王とメンカウラー王のピラミッドの内部入場チケットを買いました。クフ王のが300ポンド、メンカウラーのが60ポンドと料金がけっこう違います。もう一つのカウラー王のピラミッドの内部入場チケットは販売していなさそうでした。
クフ王のピラミッド(Great Pyramid of Giza)
世界七不思議のひとつ。一番大きなピラミッドです。高さは138.74mですが、頂上のところが失われてしまっていますので、あれば146.59mだそうです。底辺は一辺が230.37mですから、一周すると約1km!建設されたのは諸説があるようですが、4500年ぐらい前。それを考えただけでも驚きます。どうやって作ったのか、内部構造などまだまだ解明されていないことも少なくないようですが、本物を見ると圧倒されます。内部にも入りました。狭い通路を通って王の間などに行けます。少々息切れもしましたが貴重な体験でした。
クフ王のピラミッドは3つの中で一番人気だと思いますが、内部にも次から次に人が入ってきます。やはり300人は違うような気がします。
カフラー王のピラミッド(Khafre’s Pyramid)
真ん中のピラミッドです。頂上部には建設時の化粧石が残っていて、滑らかな表面になっています。現在の高さは約136m(もともとの高さは143.87m)、底辺は215.29mのようですのでクフ王のものより少し小さいです。参道が残っていたり、スフィンクスが守るように鎮座していたり、見た目も一番高いようにも見えますので、メインのピラミッドのように見えなくもないです。
メンカウラーのピラミッド(Menkaure’s Pyramid)
3つのピラミッドの中では一番小さくて、現在の高さは62m(もともとの高さは65.5m)、底辺105mですから、おおざっばにいえば、大きさは他のピラミッドの半分です。このピラミッドの前には崩れかけたピラミッドが3基並んでいますが、王妃のものだそうです。
ここも内部に入りました。中に入る人はあまりいません(そもそこここまで来る観光客も少ないように思えました)。クフ王のに入れば十分と考える人が多いのでしょう。確かにせまい通路を通って玄室のようなところに行きますし、サイズは別にしてクフ王のピラミッドと同じように見えます。地元の学生さん(たぶん)が「すごいですね」みたいな感じで声をかけてきました。ピラミッドを見るのは初めてだとか。「あなたの先祖はすごいことをした」と言うと、すこし照れていました。そんな話をしていたら、監視員が来てチップをくれれば写真を撮ってもいいと持ち掛けてきました。まぁ本物の監視員だとは思うのですが、写真は撮りたかったですが断りました。
スフィンクス(Great Sphinx of Giza)
スフィンクスも見たかったです。ここも多くの人でにぎわっていました。スフィンクスは「西方(冥界の入口)の守護者」だそうです。全長73.5m、全高20m、全幅6m。一つの大きな岩を彫って作ったというから驚きます。建設時期はカフラー王のピラミッドと同時期のようですが、それ以前、ピラミッドができる前からあったという説もあるようで、スフィンクスも謎がすべて解明されているのではないのですね。
スフィンクスで思い出すのは「朝には四本足、昼には二本足、夕方には三本足の生き物は何か?」というなぞなぞ。これはギリシア神話に出てくるのですが、フェキオン山のスフィンクスが旅人に出題し答えられないと食べてしますというお話。ここにあるスフィンクスなんでしょうか?フェキオン山というのがどこにあるかわからなかったのですが。
ピラミッド百景
3つのピラミッドがきれいに並んで見えるビュー・ポイントなどにも行き、一日中、ピラミッドを見ていました。ホテルの部屋からも夕日に映えるピラミッドをみました。
光と音のショー
毎晩やっている光と音のショー。ホテルの屋上でコーヒー(無料)を飲みながら鑑賞しました。夕べはフランス語では一部を見られたのですがで英語のショーは終わっていましたが、今日は全編を英語で見ることができました。内容は3つのピラミッドの王様それぞれの紹介のようでした。
鬱陶しい客引きには悩まされましたが、今日は一日たっぷりとピラミッドを堪能できました。また、朝からコーランを読む声が町中に響き渡ります。イスラムの国に来たのだということを改めて感じます。
明日はカイロ市内観光をしてから夜にアスワンに向かいます。
今日の歩数:23,653歩 世界一周はあと29日