今日は久々に博物館・美術館をいっぱい見ました。展示手法は陳列ではなく展示としてきちんとしています。やはり世界有数の豊かな国だけのことはあります。
今日、見たところは2015年に開館とかリニューアル・オープンというところが多かったです。なぜでしょう?その答えは後ほど。
ちなみに2017年の一人あたりの名目GDPは、日本38,439.52ドルに対してシンガポール57,713.34ドルです。
シンガポール国立博物館(National Museum of Singapore)
シンガポール最古の博物館
URL: http://nationalmuseum.sg/
1887年に開館したようですが、それ以前の1849年から図書館の一部として博物館的な活動が行われていたようです。1993年から2006年5月までの間は、Singapore History Museumという名前だったそうです。2006年にリニューアル・オープン。リニューアル前に来たことがありますが、すっかり変わっていました。
ここはいわゆる総合博物館で、展示内容は歴史、民俗・文化、自然、アートなど多岐の分野にわたりますが、かつて歴史博物館を名乗るだけのことはあって特に歴史系が充実しています。チーム・ラボの展示もありました。私が日本人なためか、太平洋戦争の展示が大きなウエイトを占めているような気がしてしまいました。イギリスの植民地支配とか独立にかかわることももちろんありますが。展示手法は、現代的なもので、実物資料の展示だけではなく、映像や再現展示などをうまく組み込みながらわかりやすい展示が行われています。
たまたまだと思いますが、“Witness to War –Remebering 1942-”というシンガポールが陥落した1942年をテーマとした太平洋戦争に関する企画展が開催されていました。
シンガポール美術館別館(SAM at 8Q)
元学校を改装した現代美術館
URL: https://www.singaporeartmuseum.sg/
本館の方はお休みだったようですが、別館に行きました。現代美術の美術館です。映像系の現代美術が充実していました。じっくり寛ぎながら見ると面白いかもしれません
このSAM at 8Qは、もともとはカトリック系のハイスクールだった4階建ての建物を改装し美術館にしたそうです。確かに教室のように分かれている展示室でした。
プラナカン博物館(Peranakan Museum)
プラナカンの文化を紹介する博物館
URL: https://www.peranakanmuseum.org.sg/
プラナカンの伝統文化に焦点をあてた博物館です。「プラナカン」とは、マレー語で「子孫/末裔」「この地で生まれた」などの意味があるそうですが、シンガポールでは、中国系貿易商人・移民が現地の女性と結婚し生まれた子孫のことを指しているようです。建物はここもまた学校だったところを再利用。
中国やマレー、インドなど様々な文化が交流してきた地のプラナガンの冠婚葬祭、食文化、宝飾品、家具、テキスタイルなどが展示されています。アジア文明博物館とは姉妹博物館だそうです。
ナショナル・ギャラリー(National Gallery Singapore)
かつてのシティホールと旧最高裁判所を改装した空間が素晴らしい美術館
URL: https://www.nationalgallery.sg/
以前シンガポールを訪れた時にはなかった国立の美術館。それもそのはず、オープンは2015年11月24日。2年少し前のことです。この美術館の建物は、シティホールと旧最高裁判所の2つの建物を合わせ改装したもので、広さは約64,000平方メートルととても大きいものです。ちなみにこのシティホールは、リー・クアンユー初代首相が独立宣言を行ったところだそうです。
伝統的なアート作品だけではなく現代美術までカバーしているコレクションは8,000点以上。シンガポールや東南アジアのアーティスト作品が充実しているようです。
“Century of light”という企画展が行われていて、オルセー美術館から借りてきたらしいモネなど印象派の作品などが展示されていました。
展示室の中には昔の裁判所を彷彿とさせるようなものもありました。歴史的建造物を体感できて興味深かったです。
教育普及活動などにも力を入れているようです。学校の校外学習で訪れている子どもたちへのギャラリー・トークやミニ・コンサートをしているのを見ました。
この美術館は、歴史的な建造物を生かした空間がとても素晴らしく、また、カフェやレストラン、ショップなども充実していて欧米の大きな美術館にも引けを取らないと思います。
アジア文明博物館(Asian Civilizations Museum)
中国を中心としてシンガポールの文明・文化の源流を探る博物館
URL: http://acm.org.sg/
1997年に開館、2003年に現在地に移転し、2015年にリニューアル・オープンしたアジア文明博物館の起源は、公式ウエブ・サイトによると19世紀半ばのラッフルズ図書・博物館にあるそうです。
展示は3フロアからなっていて、1階が「貿易(Trade)」、2階が「信仰(Faith and Belief)」。3階が「道具とデザイン(Materials and Design)」という区分で展示されています。さすがに2015年のリニューアル・オープンだけあってとても美しく現代的な展示です。中国をはじめアジア各地の文明がコンパクトながらうまくまとめられていますし、シンガポールに中国の文化や文明が大きな影響を与えていることなどもわかります。
スリ・マリアマン寺院(Sri Mariamman Temple)
南国の太陽の下、極彩色が美しいヒンドゥー教寺院
スリ・マリアマン寺院は、1827年に創建されたシンガポールで一番古いヒンドゥー教の寺院。病気をなおしてくれる南インドの女神「マリアマン」が祀られてています。チャイナ・タウンの真ん中にあります。拝観させていただくのには靴を脱いで裸足になります。拝観料は無料ですが、カメラの持ち込みは有料です。
入り口の門や寺院の屋根にはヒンドゥー教の神様の彫刻がびっしりと隙間なく飾られています。その色彩の豊かさには驚かされます。また、天井画もとても印象に残りました。
独立50周年だった2015年
2015年に開館とかリニューアル・オープンが多かったので、疑問に思い調べてみました。2015年は、1965年の独立から50周年。それに合わせてですね!
友人と食事
最近、シンガポールに駐在をはじめた友人に会い食事しました。シンガポールの郷土料理ではなくイタリアンでしたが、おいしかったです。とは言っても胃腸が本調子ではなかったのが残念ですが。友人と会うのは久しぶり。旧交を温めるのも良いものです。
世界一周の旅もとうとう残すところ後10日です。
今日の歩数:21,210歩 世界一周はあと10日