ぜひ訪れたいと思っていたバラナシにとうとうやってきました。
混沌と喧騒のバラナシへ到着
バラナシには3時間近く遅れて到着しました。霧がかなり濃かったのでそのためかもしれません。
カジュラホを出る時は5両ぐらいだったのが、バラナシに到着した時は20両ぐらいはありそうでした。途中駅で連結したようです。
ピック・アップを待つ
列車を降りると早速いっぱい客引きが寄ってきます。ホテルにピック・アップを頼んでいたので、ドライバーを探しますが見あたりません。鉄道が3時間も遅れたので帰ってしまったのでしょう。ホテルに電話をかけました。クレジットカードが使えなかった時にはいくらかけてもダメだったのに、ここでは使えました。ツーリスト・インフォメーションのところで待つようにとのことです。立ち聞きしていた客引きがツーリスト・インフォメーションはあっちだと適当なことを言って連れていこうとしますが、そばにいたおじさんがツーリスト・インフォメーションはあそこだよって指さして教えてくれました。確かにツーリスト・インフォメーションと書いてあります。すぐにわかるようなことでもダマそうとするのですから、面倒くさいです。でも、観光客をだまそうとする人もいる一方で、親切にしてくれる人も多いのがインドです。20分ぐらい待ってドライバーが登場しました。
喧騒の中、迷路のような小道を通りホテルへ
今までで一番の喧騒かもしれません。ものすごい活気というかにぎやかさです。ホテルはガンジス川の近くにありますが、車ではホテルまでいけません。近くの交差点から先は歩行者専用になっているようです。ホテルのスタッフが交差点まで迎えにきてくれました。迷路のような入り組んだ小道を通っていきます。とても一人では辿り着けなかったと思います。ピック・アップを頼んでおいて正解でした。
バラナシ(Varanasi)
インドの象徴・ガンジス川の沐浴
かつてはベナレスと呼ばれていたバラナシ(ワラナシ)は、ヒンドゥー教の聖地。年間100万人ともいわれる巡礼者が訪れる街です。また、今回は行きませんでしたが、郊外には釈迦がはじめて説法をおこなったというサールナートがあります。
インドのイメージ、象徴といえば、タージ・マハールとともにガンジス川(ガンガー)の沐浴を思い浮かべる人も多いと思います。それがまさにバラナシです。ガンガーの聖なる水で罪を洗い流し清め、死んだら遺灰をガンガーに流してもらい輪廻からの解脱を得る。ヒンドゥー教徒にとっての聖地ですから、敬意を払って訪れたい地です。先達に導かれてかどうかわかりませんが、巡礼の旅で訪れていると思われるグループを数多く見かけました。
ガートをめぐる。インドの死生観、インドを感じる
チェック・イン後、ガンジス川のガート(沐浴場)を歩いてみました。バラナシには全部で84のガードがあるようですが、ガイドブックには65か所の名前入りマップがあります。これを頼りに回ってみました。まずは上流方面のガードからです。午後の時間であったためか沐浴している人はあまりいませんでしたが、まさにインド、ガンジス川という印象のところです。最上流のAssiガードまで行って戻ってきました。途中には二つの火葬場の一つもありました。
まだ遅い時間帯ではなかったので、マニカルニカー・ガートにも行ってみました。大きな方の火葬場です。煙が立ち上り、遠くからでもそことわかります。この地を訪れ人生観に大きな影響を受ける人も多いようですが、確かに衝撃的です。考えさせられることもあります。写真撮影はNGで、もし見つかるとトラブルになるようです。
夕方はやはり凧揚げをしている人がけっこういました。
火葬場の詐欺師に注意
残念なのは、詐欺師というか観光客をだまして金を巻き上げようとする輩がこのあたりにはいっぱいいることです。ゆっくり何かを考え、物思いにふけることもできません。この火葬場のところにマザー・テレサのホスピス(死を待つ人の家)がありますが、ここにドネーション(寄付)をしろと言ってくるのがいました。そういうことがあるのはチェック済でしたので、無視です。知り合いは川(手漕ぎボート)から火葬場を見ていたら、ボートに乗り込んできて薪代だとかガイド料を請求されたそうです。これもガイドブックに書かれていることですが、やはり本当にいるのですね。注意したいものです。地元の文化には敬意を払いたいと思うので、ちゃんとしたドネーションであれば協力したいと思うのですが、あきらかに嘘だったり金目当てですからね。
プージャー(礼拝)を見る。独特の節回しを体感する
巡礼者が最も多く訪れ沐浴するというダシャーシュワメード・ガート。そこで毎夕、プージャーが行われています。
観光客も多かったですが、すごく多くの巡礼者が参加していました。ヒンドゥー教の礼拝はまったくはじめて見る経験です。お経なのか詠唱なのかわかりませんが、節回しがとても独特で、鐘の音のにぎやかさとともに独自の世界が現れていて、誤解を恐れずいうと、ショーを見ているかのような印象もありました。中には陶酔感に浸っているような人もいました。このプージャーが終わると食事がふるまわれていて多くの人が並んでいました。
しつこい客引き
ガートや商店が並ぶ細い路地を歩いていたりすると、とにかく客引きからしつこく声がかかります。日本語交じりもすごく多いです。「ボート?」「ハッパ?」「ダブダブズボン(パンツ)?」「リキシャー?」「ガイド?」…。次から次です。他のところでもあったのですが、「ハッパ」に手を出すバックパッカーも多いのでしょうね。かなり日本語で話しかけられました。そんなことで人生を棒に振るつもりはまったくありませんので完全無視です。面白いところでは、「大沢たかおの友達だ」というのに複数会いました(笑)。カジュラホにも同類がいました。バラナシもカジュラホも「深夜特急」のロケ地です。「深夜特急」を見て旅に出る若者も多いようですから、話のきっかけにするのでしょうね。そういえば日本人だと見るや日本の都市名を一挙にお経のようにいうような客引きがいました。それは一人ではなく何人もいましたので、効果があるのでしょうね。
「ダブダブズボン」はアリババパンツと言われるものだと思いますが、買わなかったものの、楽そうですし寝間着替わりに買っても良かったかもと後から思いました。
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衛生的とはいえない通り
それにしても街は、はっきり言って汚いところが多いです。牛の糞はあちこちに。路地には小便の臭いが充満しているようなところも。少し潔癖な人だったらまったく受け付けなさそうなところがいっぱいありました。しかし、それがインドの一面であるのは確かですし、私はきちんと見るべきことだと思いました。
明日は日の出の頃のガンジス川を手漕ぎボートで見ようと思います。
今日の歩数:14,497歩 世界一周はあと15日