DAY62 2018.1.14 アーグラー→カジュラホ

憧れのタージ・マハール。昨日は遠くからでしたが、とうとう間近に見ることができます。夜中にカジュラホへ向けて夜行で移動しますが、今日は一日タージ・マハール!。

タージ・マハール(Taj Mahal)

インドのシンボル。世界中から観光客が訪れる美しすぎる霊廟

世界各地、インド各地から観光客が訪れるタージ・マハール。その数、年間700万人といいます。世界遺産には1983年に登録されています。

タージ・マハールとは

ムガール帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡くなってしまった妃ムムターズ・マハルのために建設した総大理石の霊廟です。興味深いのは、ムガール帝国はヒンデゥー教ではなく、イスラム教の王朝ということ。タージ・マハールも当然イスラム建築です。

建設に要したのは22年間。1632年から1653年までのことだそうです。なんでも1日2万人が動員されたとか。建設費用ははっきりしないらしいですが、現在の貨幣価値にすると20兆円と書かれているのを読んだことがあります。ムムターズ・マハルは、まさに「傾城の美女」だったのでしょう。

入り口は、南門、東門、西門の3か所

正面にあたるのが南門です。土産物屋さんとかいっぱい並んでいる仲見世のような参道を通っていきます。東門は駐車場があり団体バスで来られた観光客が多く使うところのようです。チケット売り場が離れているらしいです。西門は大通りから門扉を通過し歩行者専用道路みたいなところを通っていきます。

私が泊っているホテルからは西門からが一番便利そうでしたが、この日はなぜか閉まっているようでした。ガイドブックによると日の出から日没まで開いてることになっているのですが。仕方がないので、南門から行きます。南門までたどり着くまでは、かなりごちゃごちゃしたところを通っていきます。タージ・マハールのイメージとはだいぶ違ってました。

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外国人料金のチケット

外国人料金のチケットを購入します。地元料金は40ルピーだそうで、外国人は1,000ルピーですから、かなりの開きがあります。そのかわり、シューズ・カバー(本殿?は土足禁止です)とペットボトルの水がついてきます。また、優先入場があるとかないとか。きれいなトイレも使えます。ガイドも無料だとペットボトルで渡してる人が言っていたのですが、本当でしょうか?なんか聞き間違いのような気もしますしゆっくり見たかったのでパスしました。

厳重なセキュリティ・チェック

セキュリティ・チェックはとても厳重でした。携帯とかカメラは大丈夫ですが、飲食物はもちろんダメ。私は電子辞書が引っ掛かりました。小さい懐中電灯もバッグの中に入っていたのですが、これもダメ。なぜだめなのかわからないのが、メモ帳(ノートパッド)!いったいなぜ??ダメと言われてしまったら仕方ないのすが。近くの土産物さんで無料で預かってくれるからそこに預けろといわれました。ちょっと不安でしたが、ホテルまで戻るのも面倒なので預けることにしました。チケットを買う前に、「オニイサン、ミルダケ、タダ」と声をかけてきた少年がいて、ずっとついてきてたのですが、係員がこの子のところでいいじゃん、みたいな感じでしたので、ついて行ってみました。チケット売り場のすぐ近くです。預かってくれましたけど、なんか不安です。もう開き直りです。今度はセキュリティを無事通過しました。

写真スポットの争奪戦

玉ねぎ屋根をつまむように撮影したり、手の平に載っているかのように撮影しているのは良くみかけました。定番のおもしろ写真といったところで、かわいいものです。しかしながら、厚かましいというかずうずうしいというのがいっぱいいました。タージ・マハールを正面にとらえるカットを撮影するのは一苦労です。良い位置をしばらく動かないとかちょっとどいてって見てる人に言うのも当たり前。中には前撮りっぽいカップルがいたのですが、これがかなり最悪。カメラマンがちょっとどいてどいてとまわりを仕切ってます。数カットどころではありません。何ポーズも撮りまくってます。カメラマンもカメラマンなら撮られるカップルもカップルです。一生に一度のことなのでしょうけど。完全に二人の世界でした…。

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やっぱり美しいタージ・マハール

近くで見るとその大きさに圧倒されます。大理石の美しさ、象嵌の素晴らしさに言葉もありません。どこから見ても、シンメトリーの美しさ、造形美があります。やはり来て良かったです。棺が納められているところが唯一のシンメトリーではない個所だとか(ここは撮影禁止)。タージ・マハールは基本的にシンメトリーで構成されているのにここだけ違うので、確かに違和感がありました。

両脇にはモスクもあります。

敷地内には博物館と名の付くところもあり、見てみましたが、フーンといったところです。というのは、各地の遺跡の紹介などが多く、タージ・マハールそのものの解説は見つけられなかったからです。

じっくりと一通り見て南門から退出します。土産物さんで預けたものを回収します。問題ありませんでした。もちろん「ミルダケ、タダ」はありましたけど、振り切りました。

川岸からのタージ・マハール

東側の壁沿いの道を通ってヤムナー川の川岸まで行ってみました。川岸の広場的なところに軍人さんがいます。もしかして来てはいけないところかと思いましたが、そうでもないようです。一応、タージ・マハールをここから撮ってもいいか聞きました。問題なしです。ここは渡し船の乗り場もありました。地元の人しか使わないのでしょうね。

 

1泊分を余計に支払いホテルで休憩

帰りは朝は使えなかった西門が通れました。閉鎖は時間的なものだったのでしょうか。ホテルにいったん戻ります。夜行は23:10発。出発時間がかなり遅い時間だったので、宿泊はしませんが、今晩分の料金も支払い、部屋を使えるようにしました。写真の整理やネットでの情報収集などいろいろできますし、何よりゆっくり休めます。

待合室で仮想通貨の話!

ちょっと早めに出て駅に向かいました。駅では上のクラスが使える待合室がありました。かなり混んでいました。そこで隣に座った人とちょっとだけ雑談。どこから来たんだ、何しに来たんだ、どこに行くんだ、インドはどうだなど、だいたいは定番的な他愛のない話です。しかし、ここで意外なことを聞かれました。「ビットコインは持っているか?」持っていないけど、あなたは持ってるのかと聞くと持っているという答え。じゃぁお金持ちだね、なんて笑ったものでした。その時の私は仮想通貨のことはまったく無知。ずいぶん儲けている人がいるぐらいの知識しかありませんでした。今この記事を書くにあたり調べてみると、12月から1月のビットコインはすごいことになっていたのですね。1月14日あたりで170万円とかですから。その後下がってるみたいですけど、この時は「億り人」がいっぱい誕生した時期だったのでしょうね。お話した人がどれぐらい持っていたのかはわかりませんが、まさかインドで地元の人と仮想通貨の話をするとは思ってもみませんでした。

夜行でカジュラホへ

今日は2等寝台ですが、予約の段階で席がわかっています。2段ベッドの上段です。今日の夜行も始発駅ではありません。停車時間も長くなさそうです。指定車両がどのあたりに止まるのかがわかりませんでした。列車が入ってきたものの探すのに手間どり係員に聞くとまったく反対の方で、急げと言われてしまいました。焦りながらホームの反対側の端へ走りました。やっと見つかったその車両は一つの車両の前後で2等と3等に分かれていました。そうとは知らず最初3等の方に行ってしまい自分の番号のところにすでに寝ている人が…。またまた焦りました。係の人に聞くとこの車両でいいと言われ、別の入り口から入ったら、無事席が見つかりました。ただ真っ暗でしたのでちょっと大変でしたが、欧米系バックパッカーの若者がフラッシュライトで教えてくれたので助かりました。ともかくなんとか無事に席が見つかってよかったです。228km、7時間25分の夜行旅の始まりです。

次のカジュラホは、ガイドブックにはあまり良いことが書いてありません。少々、不安な思いを持ちながら眠りにつきました。

今日の歩数:16,841歩  世界一周はあと18日