今日は夕方、鉄道でミラノに移動します。その前にホテルに荷物を預かってもらいトリノ観光です。
- 聖骸布博物館(Museo della Sindone)
- コンソラータ大聖堂(Santuario della Consolata)
- マダマ宮:市立古典美術館(Palazzo Madama : Museo Civico d’Arte Antica)
- 考古学博物館(Museo di Antichità)
- 聖骸布礼拝堂(Cappella della Sacra Sindone )
- イタリア統一国立博物館(Museo Nazionale del Risorgimento Italiano)
- 企画展「ミロ!夢と色」(Palazzo Chiablese:Miro! Sogno e Colore)
- Porta Susa駅からミラノ中央駅へ
聖骸布博物館(Museo della Sindone)
手作り感ある資料館
URL: http://sindone.it
聖骸布について学べる博物館です。博物館というか手作り感がある資料館といった方が正確な気がします。本物はここにはありません。入館の時にもそういわれましたが、ここにあると思う人が多いのでしょうね。
はじめに聖骸布の概要紹介映像を見ます。それから展示。聖骸布のレプリカも展示されています。タッチパネルを操作して4K(たぶん)で聖骸布の細部まで拡大してみることができる映像展示がありました。これはなかなか良かったです。そのほか聖骸布の歴史、写真撮影や科学分析のことなどについても紹介されていました。
小さな資料館ですので短時間で見終わると思います。
コンソラータ大聖堂(Santuario della Consolata)
トリノで最も美しいといわれる教会
URL: http://www.laconsolata.org/
ふらりと寄って見ました。後で調べてみたら、トリノで一番美しいといわれる教会だったことがわかりました。確かに豪華な美しい教会でした。もちろん厳かさもあります。観光シーズンでないためか、静かでした。
行かなかったので正確なことはわからないのですが、近くにはトリノ名物の「ビチェリン」という飲み物を作りだした「カフェ・アル・ビチェリン」があるそうです。教会見学と合わせて元祖ビチェリンを体験するのもいいかもしれません。
マダマ宮:市立古典美術館(Palazzo Madama : Museo Civico d’Arte Antica)
トリノの歴史を見てきた宮殿を生かした美術館
URL: http://www.palazzomadamatorino.it/
マダマ宮も世界遺産「サヴォイア王家の王宮群」を構成しています。サヴォイア王家の女性たちも住んだことがある宮殿だそうです。場所は王宮のすぐ近く。同じ広場に面しています。
内部は現在、市立古典美術館として活用されています。地上3階地下1階の4層。地下が中世、1階はゴシックとルネッサンス、2階はバロック、3階はアール・デコと分けられてさまざまな美術品が展示されています。
ここもじっくり見ようと思えば時間はかなりかかるでしょうが、私はさっと見ただけでした。
考古学博物館(Museo di Antichità)
王宮の地下にある考古学博物館
URL: https://www.museireali.beniculturali.it/museo-antichita/
昨日見ることができなかったので、王宮にある考古学博物館に行きました。
ここは王宮の地下にあたる部分と新館のようなところから成っています。展示されている資料は私にはよくわからないものばかりでしたが、トリノを含むピエモンテ州で発見された考古学的な遺物を展示しているようでした。ローマ時代のものもあります。
なぜ王宮の一角に考古学博物館があるのかなど経緯・歴史などを調べてみようと思って、考古学博物館のこちらの方のウエブ・サイト(http://www.museoarcheologicotorino.beniculturali.it/)を見たのですが、英語のサイトを見つけられず、やはりわかりませんでした。
聖骸布礼拝堂(Cappella della Sacra Sindone )
サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂の一角にある礼拝堂
URL: https://www.museireali.beniculturali.it/cappella-della-sacra-sindone/
昨日あっさりと通過するような見方しかしなかったので、じっくり見るために再訪しました。やはり観光客はあまりいません。
聖骸布はガラスケースの中の箱におさめられていました。前回の公開は2015年に予約制で67日間だったようです。その前は2010年。5年ごとなのでしょうか。だとすると、次は2020年。見てみたいものです。
イタリア統一国立博物館(Museo Nazionale del Risorgimento Italiano)
歴史的建造物にあるイタリア統一運動を記念する博物館
URL: http://www.museorisorgimentotorino.it/
イタリアは1861年にイタリア王国として統一されたそうです。この時の首都はトリノ。というのもサヴォイア家のサルデーニャ王国が統一運動(リソルジメント)の中核となったので、サルダーニャ王国の首都だったトリノがそのままイタリア王国の首都になったようです。また、イタリア王国の初代国王はサルダーニャ国王のヴィットリオ・エマヌエーレ2世がなったそうです。というようなことを含めて、イタリアの統一運動の歴史を記念する博物館がここです。この宮殿ではイタリア統一後の国会も開かれたということですから、まさに歴史の舞台にこの博物館があります。
各展示室には番号が振られていてその番号順に見ていきます。統一までの歴史が順にわかるようになっているようです。少し残念だったのはイタリア統一に関する背景知識もあまりないため、展示されているものの意義・意味がよくわからなかったことです。
小規模ですが、企画展もやっていました。お酒のチンザノ(CINZANO)に関するものです。チンザノがトリノ発だったとは知りませんでした。広告物などを見られて面白かったです。
企画展「ミロ!夢と色」(Palazzo Chiablese:Miro! Sogno e Colore)
地元の子どもたちでにぎわっていたミロの企画展
URL: https://www.museireali.beniculturali.it/spazio-mostre-chiablese/
少し時間があったので、ミロの企画展を見ることにしました。王宮の一部というか別棟(Palazzo Chiablese)が企画展などに使われるスペースになっているようです。
この企画展はミロが好きな人にはいいと思いますが、私にはしっくりこなかったです。ただ興味深かったのは、ミロが日本の書道にも刺激を受けていたことです。ミロの言葉として紹介されていましたが、その言葉は壁にグラフィック処理されていました。企画展のため撮影がNGなのが残念でした。
企画展は地元の学校団体でかなりにぎわっていました。
リヨンも静かな町でしたが、トリノはさらに静かな町でした。観光客も少なく今まで訪れた中では一番静かな町でした。
Porta Susa駅からミラノ中央駅へ
トリノのポルタ・スーザ駅からイタリアの新幹線フレッチャロッサ(Frecciarossa)でミラノ中央駅に向かいます。
駅に着いた時、出発まで1時間以上ありました。トリノとミラノの間は本数も多く出ているので早いものに変更したいところですが、格安チケットのため変更ができません(14.9ユーロ。130円換算で1937円)。結果、フレッチャロッサに乗っている時間よりも待ち時間の方が長いということに…。トリノ~ミラノは1時間もかかりません。最高時速は300km。
無事にミラノに到着。ミラノ駅は大きな駅です。だいたいどこでもそうですが、中央駅近辺はあまり治安が良くありません。駅を少し見てみたいところですが、日も暮れているので中央駅からさっさとホテルに向かいました。途中、ちょっと道を間違えたりしましたが、無事到着。
明日はいよいよあの作品にご対面です。
今日の歩数:21,613歩 世界一周はあと42.日