終日、モン・サン・ミッシェルです。日の出前から夕方、夜まで移ろい行く一日の姿を見ることができました。
モン・サン・ミッシェル百景
この日はモン・サン・ミッシェルを4往復(!)しました。また、あまり観光客がいかないような牧草地のようなところへも行ってモン・サン・ミッシェルを見てみました。
モン・サン・ミッシェルの歴史
708年に夢のお告げから始まった歴史。その後、修道院もできカトリックの巡礼地になったモン・サン・ミッシェル。イギリスとの100年戦争(1337-1453)の時には要塞の役割を果たしたそうです。
ちなみに100年戦争は世界史の授業で教わった記憶がありますが、よく覚えていなかったので調べてみました。結果、自分の頭ではあまりに複雑すぎてよくわかりませんでした。ただ、ジャンヌ・ダルクが活躍したのは100年戦争の時だったことだけはわかりました。
フランス革命の時には修道院は監獄として使用されたようです。確かに孤島ですから警備もしやすいでしょう。監獄向きかもしれません。
1874(明治7)年に歴史的建造物に指定され、それ以来、景観も含めて修復工事が現在に至るまで行われているそうです。140年以上も前からのことだと考えるとすごいですね。
こうした歴史を知ることも旅の醍醐味、楽しみです。
曙色の朝日に染まるモン・サン・ミッシェル
まずは日の出前。朝日に輝くモン・サン・ミッシェルを見たいと思い、日が上る前にホテルを出ました。そう考える人は他にもいるようですが、オフシーズンのため絶対数は多くはなかったです。濃紺から曙色というのでしょうかオレンジ色へと染まっていくモン・サン・ミッシェルはとてもきれいでした。
島の中は観光客もほとんどおらず人の姿も少なかったです。ただ静かかといえばそうでもありませんでした。なにやらブンブン聞こえてきました。ドローンです!静かになったかと思えばまた聞こえ…。バッテリーを代えて飛ばしているようです。どうやら尖塔のミカエル像など修道院を撮影しています。人のほとんどいない島の中も撮影していると思われます。確かにドローンを使ってここを撮影すると良い映像が撮れそうです。規制とかはどうなっているのでしょうか?人はもちろん建物の安全・保護が気にかかります。それにしても、けっこう音が気になりました。
天候急変のモン・サン・ミッシェル
ホテルに戻り一息です。そしてまた見学に出かけました。
この日も天気が急に悪くなり雨が降り出した時があります。この時期、このあたりの天候は急変しやすいのでしょうか。
牧草地からのモン・サン・ミッシェル
対岸側の牧草地帯にも小道があったので、そちらからモン・サン・ミッシェルに近づいてみることにしました。ホテルからは運河の水門の上を通り抜けていきます。サイクリングとかハイキングなどのコース設定がされているようです。
あまり観光客が立ち入るようなところではなさそうでした。確かにわざわざ来なくても良かったかもしれません。もちろんこのような場所があることやまわりの状況を知るのも興味深いです。
ビジター・センター
シャトル・バスの始発停留所やレンヌ駅行きなどのバス停、駐車場があるところにビジター・センターがあります。ここではモン・サン・ミッシェルのことも紹介していますが、運河のことや周辺環境なども紹介されています。
昨日より多い観光客
午前中はそうでもなかったのですが、昼ぐらいから観光客が増えたような気がします。昨日より多かったです。土曜日ですから、そのためかもしれません。
昼どきでしたので、島の中にあるおいしいという評判のガレットを食べることにしました。なんと、お休み。土曜日で観光客が多いのに…。昨日、食べておけばよかったです。
日本人がいっぱいのモン・サン・ミッシェル
それにしても、モン・サン・ミッシェルには日本人がいっぱい。パリをはじめ今まで訪れたどの場所よりも日本語を耳にしました。反対に(というと変かもしれませんが)、たまたまかもしれませんが中国語や韓国語はあまり聞きませんでした。比率が逆転しているかのようです。世界的な観光地では日本人観光客の相対的な地位低下(?)があるような気がしますが、モン・サン・ミッシェルに限っていえば“日本人バブル”が続いているかもしれません。実際、泊まっていたホテルでは、宿泊客の50%は日本人ということでした。確かに廊下からいっぱい日本語が聞こえてきたりレストランで団体客がオムレツを食べているのを見かけたりしました。このホテルは旅行会社と契約しているのでしょうね。部屋の設備・アメニティなどもしっかりしていて日本人もOKだと思いました。驚いたのはNHKの国際放送が見られたことです。なぜ見られるのだろうと思っていたのですが、宿泊客の50%が日本人なら納得です。島の中のお土産屋さんにも日本語表示のサインもありました。
ホテルの近所にスーパーというかお土産屋さんがあって、そこには現地のいろいろなアクティビティを紹介する日本語チラシも置かれていました。参加はしなかったですが、なかなか楽しそうなものもありました。ツアーデスクには日本人スタッフもいるようです。
外国まで行って日本人に会いたくないという人もいると思いますが、私はそうは思いません。むしろもっとたくさん世界各地いろんなところに日本人が行って、民間の文化交流大使といったら大げさかもしれないですが、地元の方と交流したり地域経済の活性化に貢献したりしながら、日本人の良さを知ってもらえる機会が増えればいいと思います。
茜色の夕日に染まるモン・サン・ミッシェル
日の入り、夕日の時間もモン・サン・ミッシェルに出向きました。
写真を撮るため夕日待ちをしている人もいました。なかなかのポジションを確保しているようです。それを見た別の観光客が近づいていき写真を撮ってました。
ライトアップされるモン・サン・ミッシェル
今日もライトアップされているモン・サン・ミッシェルを見に行きました。観光客はだいぶ少なってきていますが、昨晩より少し多かったようです。やはり週末だからでしょうか。
ちなみにライトアップは深夜12時までという記述を読みました。このあたりは人家も少ないので、星空観察には適しているようです。
夕食は奮発して地元料理のプレサレ(pre sale:このあたりの潮風を受けた牧草で育った仔羊肉)です。やはり薄味でした。いつもデリとかファストフードとかで簡単に済ますことが多いのですが、2日連続でちゃんとしたレストランでした。
今日は時間を持て余してしまうかと思ったのですが、そうでもなく、たっぷりモン・サン・ミッシェルを堪能できました。それにしてもいっぱい歩きました。
今日の歩数:30,204歩 世界一周はあと47日