この日は、現地のバスツアーに参加しストーン・ヘンジを見に行きました。しかし…。
現地バスツアーに参加
ストーン・ヘンジを見たいとずっと思っていました。今回の旅は実現のチャンスです。行き方をいろいろと考えたのですが、効率的でしかもいろいろなところを見られるので、現地ツアーに参加することにしました。日本語ツアーは少し高かったので、がんばって英語ツアーにしました。
ホテルから歩いていけるところにツアー会社の営業所がありそこが集合場所です。天気はあいにくの雨。それが次第に雪に変わり…。受付を済ませて待っていると雨がみぞれに、そして雪へと。バスは、始発ではなかったこともあり、少し遅れて到着しましたが、わりとすぐに出発できました。全部で10人ぐらいだったと思います。
ウインザー城(Windor Castle)
女王が週末を過ごす城
URL: https://www.royalcollection.org.uk/visit/windsorcastle
まずは最初の目的地ウインザー城へ。エリザベス女王が週末を過ごす場所とのことです。
バスは順調に到着。駐車場からは歩きです。雪も降るぐらい少々寒かったです。雪は5年ぶりとか。ウインザー城入り口には一番乗りです。一番最初に入るとだれもいないからゆっくり見られていいので急いできたとツアコン兼ガイドさん。王室旗が出ているので、今日は女王様が滞在中だということも教えてくれます。
雪はけっこう降ってきています。ゲートのところはちょうど坂になっていて、出勤してくるスタッフの車がスリップしているのも見えました。
寒さに震えながらオープンを待っていると、警備員がやってきて、今日は雪のためクローズと告げていきました。ガーン!
時間調整のためもあるのだと思いますが、ウインザー城の裏手にある公園にむかいました。なんでも長さは3マイルもあるとか。たしかにまっすぐです。そんなことよりウインザー城が見たかった…。でもまぁしかたありません。ごねてどうにかなるものでもないですし。
ウィンザーの街はまさに城下町という雰囲気で、とても良い感じでした。
余談ですが、ヒースロー空港が近そうで、着陸機の音がかなり頻繁に大きく聞こえました。女王様はうるさくないのでしょうか。風向きにもよると思いますが。
そういえば、途中でちらっとですが車窓からロイヤル・アスコット競馬場を見ることができました。
ストーン・ヘンジ(Stone Henge)
今もなお謎が残る先史時代の環状列石
URL: http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge
バスに戻り、次はストーン・ヘンジに向かいます。高速では少々風にあおられふらついていましたが、なんとか、ストーン・ヘンジに到着。到着前に、ストーン・ヘンジが窓から遠くに見えました。反対側の窓だったので少し残念でした。道路の割と近く見えるところでは各車ともスピードを落とすので、軽く“ストーン・ヘンジ渋滞”ができていました。
しかし、ストーン・ヘンジのあたりに人はいません。なんとなくいやな予感。それはガイドさんも同様だったのでしょう。駐車場に到着すると、バスの中で待っているようにとのことです。戻ってきました。「good newsとbad newsがある。どっちを先に聞きたい?」。おなじみのパターンです。もうここまで来れば、クローズなのは見え見え。やはりbad newsは今日はクローズということ。good newsはビジター・センターは開いていて、無料で見られるしオーディオ・ガイドも借りられるということ。ということでビジター・センターへ。
ビジター・センターは、発掘されたものの展示やいろいろな解説があります。典型的なビジター・センターといっていいでしょう。雪はやんでいましたので、クローズするほどじゃないのではと思うのですが、足元が悪いからダメなようです。足元がぐちゃついて、遺跡が痛んでしまうということなのかもしれません。うーん、それにしても残念です!ぜひ、また。
ちなみに、ストーン・ヘンジも世界遺産に登録されています。それはそうだろなと思います。
ソールズベリー大聖堂(Salisbury Cathedral)
マグナ・カルタが保管されている大聖堂
URL: https://www.salisburycathedral.org.uk/
次に向かったのはソールズベリー。ストーン・ヘンジからわりと近くです。というかストーン・ヘンジの最寄り駅です。ソールズベリーからはバスのようです。
ここはマグナ・カルタを見るために立ち寄りました。駐車場所からはマグナ・カルタが保管されている大聖堂まで歩いていきます。街はこじんまりしている感じですが、とても落ち着いていて雰囲気のある街並みでした。
大聖堂も荘厳な雰囲気でとてもよかったです。なんでもイギリスで一番高い教会だとか。その大聖堂の中に小部屋のようにテントが作られていて、そこにマグナ・カルタが保管されています。保護のため照度は落とされています。内部は写真撮影NG。
マグナ・カルタは、現在4部残っていてそのうち一番保存状態が良いものだそうです。細かな文字でびっしりラテン語が書かれていいます。文字が小さいのは当時は羊皮紙がとても高かったので小さな文字で書くことで紙の枚数を節約できるからという理由だとか。真偽はわからないのですが、説得力があります。
この教会にはボランティアの方がマグナカルタのところにいたりして大切に文化遺産を後世に伝えていこうという姿勢が感じられました。その一環でしょうか、ハンズオン的な展示コーナーもあり昔のことが理解できるように工夫がされていました。
ソールズベリーが陰謀の舞台…
閑話休題。ソールズ・ベリーをニュースで見ました。2018年3月のことですが、ロシアの元スパイとその娘さんの暗殺未遂事件の舞台がソールズ・ベリーだったのです。暗殺未遂はロシアによるものとされイギリス政府がロシア外交官を追放することなどにまで発展し両国の関係が冷え込んだようです。とても雰囲気のよいあの町でそんなことが起きるなんてと思いびっくりしました。
ローマン・バース(Roman Bath)
ローマ風呂があるバース
URL: https://www.romanbaths.co.uk/
最後の立ち寄りポイントは、Bath。ずばり、英語のお風呂の語源にもなったといわれる町で、紀元前からの温泉があり見学することができます。ここも世界遺産に登録されています。
湯気が立ち上る姿はなんとも雰囲気のあるものでした。温泉を試飲できたのでしてみました。錆っぽくいかにも鉄分が濃いといった味でした。
この町でもクリスマス・マーケットが行われていてとても賑わっていました。
今日はロンドン観光最終日
今日は悪天候のため、ストーン・ヘンジとウインザー城が見られず、すごく残念でした。それにしても5年ぶりの雪にあたるとは、なんという確率なんでしょう。クローズもそうあることではないでしょうし。
バスツアーはやはり楽でした。集合時間を気にしたり自分のペースで見学できないなどのデメリットもありますが、使い方しだいでは効率的で楽だと思いました。特に今日の日のような場合はメリットも大きいと感じました。ツアー会社さんも良いところで、今日の不測の事態に対して、できるかぎりのことをしてくれたと思います。かわりにロンドン市内の街歩きツアーに参加できるようにしてくれたり、ストーン・ヘンジとウインザー城の入場料の返金を後日してくれたり。入場料の返金は当たり前といえば当たり前のことですが、きちんとした会社であることが良くわかりました。ちなみにツアー会社は、ゴールデン・ツアーズというところです。ご参考まで。
今日でロンドン観光は終了。あっという間でした。特に危険なこともなく無事に楽しむことができました。明日はパリに向かいます。
今日の歩数:13,643歩 世界一周はあと53日