シンガポールに到着しました。シンガポールは3度目です。1度目は二十数年前、2度目は十数年前。それ以来、テレビや雑誌を見るとずいぶんと変わっているようです。楽しみです。
シンガポール到着!
ほとんど眠っていましたが、早朝にシンガポール・チャンギ国際空港に到着しました。この時間でも到着便もあるようですが、大きな空港のためか閑散としているように見えます。
地下鉄で市内まで出ようと思ったのですが、まだ動いていません。各ホテルを回ってくれる乗り合いのシャトル・バスがあるのでそれを利用しました。数組の乗客でしたが降りたのは一番最後でした。みなさん、私より高いところにお泊りのようです。私が泊ったのはビジネス・ホテルのようなところです。
体調が本調子ではないので、アーリー・チェック・インをしてゆっくり休みたいところです。でも、チェック・インはダメでした。部屋は満室ではないということだったので、もう1泊分を余計に支払いすぐにチェック・インさせてもらうことにしました。超レイト・チェック・インです(笑)。
シンガポール(Singapore)
マレー半島の先端にあるシンガポールは、赤道までわずか137km、赤道直下の国です。インドも暖かったですがここは常夏です。今回の旅は真夏から真冬まであり、さぞかし体もびっくりでしょう。
シンガポールは、3世紀の中国の文献に登場し、7世紀頃には漁村テマセックとして知られていたようです。シンガポールの大きな転機は1819年。イギリス東インド会社のラッフルの上陸だといえるでしょう。その後、イギリスの植民地となり、地の利を生かし貿易の拠点となっていきました。
「八十日間世界一周」でもシンガポールに寄港し石炭を積み込んでいます。当時から「美しい道路が四通八達する公園だった」ことや、棕櫚、丁字、ヤシ、ソテツ、ニクズクなど南国らしい植物が生い茂り、マンゴスチンやパイナップルなどのトロピカル・フルーツの宝庫であったことがうかがわれます。
太平洋戦争がはじまると日本軍が占領し、名前も昭南島に変わりました。日本の敗戦でイギリスの植民地に戻ったシンガポールは1963年にマレーシアの一部として独立。2年後の1965年にマレーシアから分離独立して今日に至ります。シンガポールは74%以上が華僑系ということですから、マレー系が主流のマレーシアとは合わなかったのでしょうね。今やシンガポールは、物流、貿易、金融の拠点として世界的に重要な地位を占めています。近年では以前にも増して観光に力をいれているようで、世界中から多くの人が訪れています。
シンガポールという名称は「シンガプーラ」が英語化したもの。「シンガ」はサンスクリット語で「ライオン」を意味し、「プラ」は同じくサンスクリット語起源で「都市」「町」を意味するそうです。つまりシンガポールは「ライオンの町」という意味になります。
今日は完全休養日
部屋に入ってからは、ひたすら眠りました。体調も良くなかったですが、だいぶ緊張と疲れがたまっていたようです。シンガポールに来て安心したせいか実に良く寝ました。今日は完全休養日にしました。
マーライオン(Merlion)
世界三大がっかりの一つというけれど…
夕方、シャワーを浴びてすっきりした後、食事がてら散歩することにしました。
マーライオンは、よく「世界三大がっかり」の一つと言われますが、今回、私はそうでもないなと思いました。はじめてシンガポールに来た二十数年前は、確かに「な~んだ」という気がしたのですが、その時に比べて、周辺整備がされていますし、ちょっと大きくなって水も勢いよく出ている気がします。単なる気のせいだと思いますが。
マーライオン周辺は多くの人でにぎわっていました。マリーナ・ベイ・サンズもできて、絵になります。SNS映え、インスタ映えするのではないでしょうか。もちろんマーライオンと自分を重ねて口から水が噴き出すような写真を撮っているような観光客も見かけました。
さて、この頭がライオンで体が魚のマーライン像、デザインされたのは1972年のことといいますから、歴史は意外に新しいです。頭のライオンは、11世紀にマレーシアの王族が王冠を投げ入れ荒れた海を鎮め無事航海ができて対岸の大地にたどり着いた時にライオンが現れたという伝説から。体の部分の魚は、シンガポールの古の呼び名のテマセック(古ジャワ語で「海」)を象徴しているものだそうです。シンガポールという国名もライオンにちなむものですから、何かとライオンにゆかりがあるのですね。最初、マーライオンという架空の動物がいて何か伝説でもあるのかと思って調べてみたのですが、そうではなかったです。マーはmerでフランス語の「海」だそうですから、けっこうチャンポンになっているのがなかなかです。
インドとはまったく違う!!
それにしても、街が静かです!!
道を渡るのも困りません。ゴミだった落ちてません。車もきれいです。クラクションをビービー鳴らしません。歩道いっぱいに露店はありません。物乞いの姿も見かけません。怪しい日本語で話しかけてくる客引きもいません。街を歩くのに緊張もいりません。食べ物も清潔です。コンビニもあります。歩いてる人が少ないです。東洋系ばかりです。何から何までインドとは真逆というか違います。こうまで違うものかと驚きです。
明日から本格的に観光します。どのようなシンガポールにで会えるのでしょう。やっぱり楽しみです。
今日の歩数:9,991歩 世界一周はあと11日