DAY47 2017.12.30 ナポリ(カプリ)

今日は「青の洞窟」に挑戦です!!

やはり「青の洞窟(Grotta Azzurra)」は見たいです。ネットで調べたところ12月は一年のうちで最も入れる確率が低い月で、年によって違いはあるようですが15%とか25%の確率。ダメ元で行ってみることにしました。

カプリ島「青の洞窟」を目指して

ナポリから「青の洞窟」へはまずフェリーでカプリ島へ行きます。そこからは2つのルートがあります。一般的なのは船を乗り換えていく海上ルートです。

  1. 海上ルート:カプリ島についたらその桟橋のところにあるボードツアーで行く
  2. 陸上ルート:ケーブルカーまたはバスでカプリ地区~バスでアナ・カプリ~バスを乗り換えて「青の洞窟」の入り口まで。港からバスでアナ・カプリ行きのバスもあるらしいですが確かめてません

フェリーでカプリ島へ

ナポリのフェリー乗り場。日本の団体を含め多くの人が待っています

早くに行くと混雑していないらしいですし、うまくすると2回目も楽しめるかもと思い、8:05発のフェリーで行くことにしました。この時点では入れるか入れないかはわかりません。9時を過ぎると当日の青の洞窟の状況がフェリー乗り場でもわかるらしいのですが、そのことを知ったのは後になってからです。

カプリ島の港。マリーナ・グランデ

フェリーにはけっこう多くの人が乗っていました。日本の団体観光客もいました。途中、窓の外を見ると少しうねりがあるようにも見えましたので、ちょっと心配になりましたが、フェリーそのものは揺れもなく快適です。40分ぐらいでカプリ島に到着です。

「青の洞窟」に入れるのか!?

桟橋で降りると、青の洞窟行きの船乗り場・チケット売り場があるはずなのですが、どうもそれらしきところが見当たりません。他の観光客の動きもなんか良くわかりません。日本人の団体は別の桟橋に集合しています。

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インフォメーションがあったので聞いてみました。今日は終日クローズとのこと。ショック!!せっかくこのために酔い止めまで購入したのに。行ける時はあそこの桟橋のところでチケットを買ってそこから船でいくんだよ、とも教えてくれました。そこはさきほど日本人の団体がいたところです。団体は船に乗っています。入れなくても近くには行くようです。それからインフォメーションの方は地図もくれてカプリで見晴らしがいい場所を教えてくれました。それ以外にはここはぜひというようなところはなさそうです。せっかくカプリ島に来たので、少し観光することにしました。

カプリ地区・アナ・カプリ地区へ

カプリ島は平坦な島ではなく、どちらかというと絶壁になっていて街は高台にあります。高台のカプリ地区に行くことにしました。ケーブルカーに乗ろうと思ったのですが、チケット売り場が見つかりません。時間はあるので、歩いてのぼることにしました。

急な坂が続きますし、道は細く入り組んでいます。雰囲気があってとてもいいのですが、けっこうきつかったです。カプリ島はその風光明媚さから別荘が多いようです。

確かに見晴らしは良かったです。クリスマスツリーがあったり高級ブランドのお店もありました。カプリ島のもう一つの大きな街アナ・カプリまで歩いてみることにしました。

そこまでは島の中ではメインロードのようです。大きな車は走っておらず、ミゼットのような三輪車やターレーのような車がいっぱい走っています。道が狭く入り組んでいるので、小回りのきくこうした小型車両が便利なのでしょう。

アナ・カプリまでも意外にアップ・ダウンがありきつかったです。地図を見ただけではわからないことです。アナ・カプリに着きましたが、きれいな街ですがやはり何もなさそうです。ええい、ままよ、と青の洞窟まで歩くことに!

青の洞窟の入り口

青の洞窟までは、やはり距離がありました。地図で見ると大したことがなさそうですが、道がくねっていたりしますので歩きます。途中は風光明媚という感じではなく単調な風景も続きます。バス停をたどることで道を間違えていないことを確認しながら向かいました。途中、一度、迷いかけたのですが、バスを待っていたご婦人に「Grotta Azzurra?」と聞いて確かめたりしながらのんびり歩いていきました。

青の洞窟の入り口があるところはロータリーになっています。ここまでバスで来ることができます。そこから階段で降りて小舟に乗り換えるところに行きます。その小舟で青の洞窟に入るのですが、この日は小舟はまったくいません。やはりクローズでした。素人目ですが見たところ多少うねりはあるもののちょっと頑張れば入れそうな気がするのですが、安全のことなどを考えるとだめなんでしょう。仕方ありません。

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青の洞窟の入り口だけは見ることができました。洞窟に入る前のところですが、透明度も高く水底の砂地も見えます。青の洞窟の片りんだけは味わうことができました。

入れないのにわざわざここまで来る酔狂はいなくはなかったですが、少なかったです。当たり前ですね。沖合にはボートも来ていました。入れなくてもここが青の洞窟ということだけは案内するのでしょう。釣り人もいましたが、何が釣れるのでしょう。

青の洞窟バス停~アナ・カプリ~カプリ~マリーナ・グランデ~ナポリ

お父さんのお手伝い。車掌さんです。とても素敵な光景でした

帰りはバスにしました。まずはアナ・カプリへ。小学校低学年ぐらいの娘さんが運転手のお父さんの手伝いで車掌さんをしています。とても微笑ましくステキな風景でした。

アナ・カプリからはバスを乗り換えカプリへ。細い道を小さなバスがけっこう飛ばしていきます。行きの歩きと違って、青の洞窟からカプリまで、楽ですしあっという間です。

ケーブルカー

カプリから港のあるマリーナ・グランデまでケーブルカーです。きれいな風景を見ながら下っていきます。

青の洞窟に行ける時は、青いボートのところの奥に見える小屋でチケットを買いボートに乗って向かうようです。

フェリーは30分ぐらいの待ち時間でした。それを逃すと2時間待ちになったようで、ちょうど良かったです。

 

ナポリ地下探検“Napoli Sotterranea”

ナポリの地下にこんなところがあったなんて!

URL: https://www.napolisotterranea.org/

地下探検の入り口

まだ時間が早かったので、地下探検“Napoli Sotterranea”に行ってみることにしました。一昨日より待ち列がだいぶ短いです。並んでみました。

この地下探検は、ガイドツアーです。イタリア語ガイドツアーが基本で、30分に1回だったか1時間に1回だったか忘れてましたが英語ツアーがあります。英語の方に参加しました。

ツアーは大きく二つのパートに分かれます。前半は、ギリシアとかローマの時代に城壁や建物の資材とするためにほられはじめ、後に墓所や水路、防空壕などに使われた地下遺構の探検です。わざわざものすごく狭いところや真っ暗なところを通ったりろうそく風のライトを持って歩いたりして演出を考えながらのガイドツアーです。ナポリの地下にこんなところがあるのは驚きでした。

後半は円形劇場跡のツアーです。現在、円形劇場の姿を見ることはできないですが、円形劇場の客席部分が建物の一部になっていたりするそうです。アパートの壁が実はギリシア・ローマ時代の円形劇場だったということもあるようです。住人は知らずに使っていたとか。さすが石の文化ですね。

ナポリの街の風景

ここを見たあと、のんびり歩きながらホテルに戻りました。

 

ナポリの治安

結果的には危ない目には合わなかったです。危険そうな場所に近づかないとか夜の外出は控えるとかいろいろと気を使いましたので、そのためだとは思います。不安を抱えながらナポリに来ましたが、素晴らしいものをたくさん見ることができ来てよかったと思いました。

またポンポイにも行きたいですし、青の洞窟をぜひ見たいですので、いつの日にか再びナポリを訪れようと思いました。

明日はローマに戻ります。

今日の歩数:28,537歩  世界一周はあと33日